管理区間

近年、地球温暖化に伴う気候変動の影響で全国的に水害、土砂災害、高潮災害などが頻発しており、三重県内でも近年は平成16年9月の台風21号や平成29年10月の台風21号による甚大な被害が発生しています。三重河川国道事務所では、このような災害に備え、被害を最低限に軽減し、「地域の安全・安心」を確保するために、特に国民経済上重要な一級水系4河川、鈴鹿川・雲出川・櫛田川・宮川の各事業を推進しています。

鈴鹿川水系

日本屈指の工業地帯へ流れる川

鈴鹿川水系マップ

管理区間

鈴鹿川水系 管理区間(単位km)
鈴鹿川 28.5
鈴鹿川派川 4.0
内部川 6.8
安楽川 1.9
鈴鹿川水系 計41.2km

雲出川水系

中南勢地域の発展を支える川

雲出川水系マップ

管理区間

雲出川水系 管理区間(単位km)
雲出川 16.2
雲出古川 2.5
中村川 5.1
波瀬川 4.7
雲出川水系 計28.5km

櫛田川水系

第1次産業を支え地域の発展に欠 かせない川

櫛田川水系マップ

管理区間

櫛田川水系 管理区間(単位km)
櫛田川 18.9
佐奈川 5.4
祓川 0.1
櫛田川水系 計24.4km

宮川水系

日本一の清流

宮川水系マップ

管理区間

宮川水系 管理区間(単位km)
宮川 11.6
勢田川 6.1
五十鈴川 3.2
大湊川 1.7
宮川水系 計22.6km

管理区間での主な仕事

やすらぎ・憩いの場として親しまれる川は、時に暴れ川になることも。
川をしっかりと管理し、地域を守ります。

治水・利水・環境・管理・防災

私たち三重河川国道事務所は、県内の4つの河川の管理や改修・維持修繕の仕事を行っています。

河川は、普段は穏やかに流れ、さまざまな植物や動物が生息し、河原は人びとの憩いの場として親しまれていますが、台風や大雨の際は、氾濫して人びとの安全を脅かすことがあります。そのため、台風や大雨の際には事務所の多くの職員が集まり、昼夜を通して水位監視や現地確認を行っております。また氾濫の危険がある場合には、他の行政機関と情報交換を図りながら、流域の皆さまに情報を提供しております。通常は、災害を防ぐために河川や堤防の改修事業を行い、災害が起こったときは破損箇所を速やかに復旧する仕事をしています。
こうした治水・利水・環境・管理・防災事業のほか、河川をきれいに保つための監視や清掃や自然環境保全・再生の仕事にも力を入れています。

これまで行ってきたこと・これから取り組んで行くこと

河川改修事業

堤防整備や洪水が流下できる容量を確保するための掘削などを行う事業です。

河川改修事業(高潮堤防・伊勢市東豊浜町地先)

河川改修事業(高潮堤防・伊勢市東豊浜町地先)

維持管理事業

堤防や護岸の異常の把握、日常的に河川が利用されている中での危険箇所の調査・改善などのためにパトロールを定期的に実施し、また河川使用にあたる許認可事務の手続きなど、幅広い業務を実施しております。

維持管理事業(波瀬川の堆積土砂の撤去・津市一志町井関地先)

維持管理事業(波瀬川の堆積土砂の撤去・津市一志町井関地先)

災害復旧事業

鈴鹿川、雲出川、櫛田川、宮川の四川において、台風や大雨等により、浸食(堤防や護岸が削られる状態)や漏水(堤防や地面から水が勢いよく噴き出している状態)等が発生した場合に、速やかに復旧対策を行う事業です。

環境事業

鈴鹿川、雲出川、櫛田川、宮川の四川における河川環境保全のための水質や、自然環境の調査(魚類、植物など)を行っています。また、櫛田川では平成25年度から自然再生事業に、宮川では平成26年度から水辺整備事業に着手しています。