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横山ダムの構造と設備

横山ダムは全国でもめずらしい中空構造をもっています

  横山ダムは、ダムの内部に空洞を持つ全国でもめずらしい中空重力式コンクリートダムです。
  内部に空洞を造ると、コンクリートなどの材料を節約できるため、昭和中期には全国で造られました。日本では13のダムがこの構造を持っています。おもに発電用のダムが多く、中部地方では他に大井川の井川ダムなどがあります。
  また、横山ダムには以下のような設備があります。

 

  • *青い名称はダムを管理するための設備、オレンジの名称は放流するための設備です。

 

管理設備の紹介

1  ファンタジーホール

  ダム内部の空洞部分をダムの紹介スペースとして利用しています。

2  監査廊

  ダム堤体内を観察するためにつくられた通路で、「通廊」とも呼ばれます。

3  網場(あば)

  ダム湖内に入り込んできた流木やゴミなどをせき止め、ゲートなどのダム施設を守ります。

4  浮沈フェンス

  貯水池の濁りや水温に応じて操作します。選択取水設備と組み合せることで、下流に流す水の濁りを軽減します。

5  水位計

  貯水池などの水位を知るための計器。横山ダムではフロートと呼ばれる浮きの上下によって、直接水位を記録することを基本としています。

6  プラムライン

  ダムの変形や変位をプラムライン(懸垂線)を応用して測定する装置です。

放流設備の紹介

1  オリフィスゲート

  通常の洪水時に使用するゲートです。

2  クレストゲート

  異常洪水時にダムの上から水があふれるのを防ぐゲートです。

3  コースターゲート

  オリフィスゲートを点検するとき、ゲートを開けても水を流さないフタの役目をはたします。

4  選択取水設備

  ダムの水は水深で水温や水の濁りが異なります。選択取水口は取水口を上下させて、適切な水深から水を取り入れ、横山発電所を経由して下流に流します。