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横山ダムの構造と設備
横山ダムは全国でもめずらしい中空構造をもっています
横山ダムは、ダムの内部に空洞を持つ全国でもめずらしい中空重力式コンクリートダムです。
内部に空洞を造ると、コンクリートなどの材料を節約できるため、昭和中期には全国で造られました。日本では13のダムがこの構造を持っています。おもに発電用のダムが多く、中部地方では他に大井川の井川ダムなどがあります。
また、横山ダムには以下のような設備があります。
- *青い名称はダムを管理するための設備、オレンジの名称は放流するための設備です。
管理設備の紹介
ダム内部の空洞部分をダムの紹介スペースとして利用しています。
ダム堤体内を観察するためにつくられた通路で、「通廊」とも呼ばれます。
ダム湖内に入り込んできた流木やゴミなどをせき止め、ゲートなどのダム施設を守ります。
貯水池の濁りや水温に応じて操作します。選択取水設備と組み合せることで、下流に流す水の濁りを軽減します。
貯水池などの水位を知るための計器。横山ダムではフロートと呼ばれる浮きの上下によって、直接水位を記録することを基本としています。
ダムの変形や変位をプラムライン(懸垂線)を応用して測定する装置です。
放流設備の紹介
通常の洪水時に使用するゲートです。
異常洪水時にダムの上から水があふれるのを防ぐゲートです。
オリフィスゲートを点検するとき、ゲートを開けても水を流さないフタの役目をはたします。
ダムの水は水深で水温や水の濁りが異なります。選択取水口は取水口を上下させて、適切な水深から水を取り入れ、横山発電所を経由して下流に流します。