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揖斐川流域の地形条件

昔から洪水と闘ってきた揖斐川

  横山ダムのある揖斐川は、岐阜県西部、福井県との県境の冠山(標高1,275m)を源流とし、濃尾平野の最も西側を流れ、三重県桑名市で長良川と合流し伊勢湾に注いでいます。
  幹川流路延長121km、流域面積1,840km2(岐阜県の面積の約1/6に相当)の一級河川です。
  揖斐川は、木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の中で最も雨の量が多く、流れも早いため、台風時など洪水の多い川です。そのため流域に住む人々は、昔から洪水と闘ってきました。

 

木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の地形の特徴

  山国である日本の川は、急流が多く長さも短いので、山に降った雨は一気に川に流れこみ流量が急激に増加するという特性をもっています。このことは木曽三川にも当てはまります。

 

  木曽三川が流れる濃尾平野には、日本最大の海抜ゼロメートル地帯が広がっています。
  この地帯では、洪水時の河川水位が周辺の地盤高よりかなり高い”天井川”のため、万一堤防から水があふれると、洪水の流れは地盤高の低い市街地や耕作地等に氾濫し、大きな浸水被害を及ぼすことになります。

 

雑学情報 四刻・八刻・十二刻 (しとき はっとき じゅうにとき)
  雨が降り始めてから洪水になるまでの時間が、揖斐川では四刻(約8時間)、長良川は八刻(約16時間)、木曽川は十二刻(約24時間)かかるという、木曽三川の特徴を表した古くからの言い伝えです。

(出典/「日本の川を調べる4 東海・近畿と川のくらし」(理論社)