青崩峠道路

長野・静岡・愛知の県境を越えて新たな連携を促進するため整備を進めている三遠南信自動車道の中でも、県境の扉を開ける青崩峠道路は、通行不能となっている国道152号の代替路としても大きな期待を寄せられています。


青崩峠トンネル(仮称)貫通の瞬間



青崩峠道路の位置図

青崩峠道路位置図 画像を大きく拡大



諸元


起点終点 起点:小嵐IC(仮称)
終点:水窪北IC(仮称)
延長 5.9km
標準幅員 トンネル部
9.5m
道路規格 1種4級
設計速度 60km/h
車線数 2車線


青崩峠道路の整備効果


通行不能な青崩峠を回避し、
一年を通して安全で快適に地域をつなぐ新しい道。


効果1広域交流の促進、三遠南信地域の連携強化


広域交通から閉ざされていた地域の、交流と連携が始まります。
県境付近では高速ICアクセス60分カバー圏域に達していません。
三遠南信自動車道の整備により、北遠・奥三河地域、下伊那地域のIC60分カバー圏人口がほぼ100%となるなど、人口割合が大幅に増加し、飯田市・浜松市などの都市間の速達性が向上します。

青崩峠効果1 画像を大きく拡大


効果2災害に強い地域間ネットワークの構築


災害に強い、安全・安心なネットワークを形成します。
国道152号の長野県と静岡県境の区間は通行不能区間となっているため、越県するには狭隘で脆弱な市道を利用する必要があります。
また、三遠南信地域は事前通行規制区間が多く、災害時に連絡できる道路がありません。
青崩峠道路の整備により、狭隘で脆弱な市道を回避することができ、飯田市と浜松市を結ぶ交通軸が形成され、より災害に強い広域防災ネットワークが構築されます。

効果2

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効果3救急医療サービスの支援


高齢化が進む地域に、安心の救急医療サービスの提供を支援します。
三遠南信地域のうち、長野県と静岡県との県境付近の地域は、高速道旧上村・旧南信濃村の救急出動件数は年々増加傾向にあり、その搬送人員の約8割が高齢者です。平成22年7月豪雨災害時のような通行止めが発生した場合、救急医療施設へのアクセスが絶たれ、救命救急が困難な状況です。

青崩峠道路の整備により、平成22年7月豪雨災害時のような通行止めが発生しても、静岡県側の病院へのアクセスが確保されます。

青崩峠効果3 画像を大きく拡大


効果4地域活性化の支援


都市部からのアクセスが向上し、観光促進にも期待できます。
国道152号沿線の遠山郷周辺は多くの観光資源を保有し、年間23万人の観光客が来訪と、近年増加傾向です。
遠山温泉郷の観光客の約6割は静岡・愛知県からの来訪者です。
青崩峠道路等の開通により、一層の観光交流の促進が期待されます。

青崩峠効果4 画像を大きく拡大




パンフレット


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