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事業の目的及び計画内容

1.事業の目的

■ 既設美和ダムの洪水調節機能を強化し、天竜川上流部の洪水氾濫から人々の暮らしを守る。

■ 美和ダム貯水池への堆砂を抑制し、ダム機能の保全を図る。


2.計画内容

<洪水調節>
 戦後最大規模相当の洪水に対して、基準地点天竜峡において、約200m3/sの流量を低減(水位低下量約0.6m)させる。

<貯水池堆砂対策>
 土砂バイパス施設(土砂バイパストンネル、分派堰、貯砂ダム)を整備し、貯水池への土砂流入を抑制するとともに、ダム地点における土砂移動の連続性を確保する。
 また、湖内堆砂対策施設を整備し、貯水池内への堆砂を抑制することにより、洪水調節機能を保全する。



3.美和ダム再開発前後の諸元(洪水調節機能強化)

美和ダム再開発前後の諸元

 

美和ダム(再開発前)

美和ダム(再開発後)

差分

型式

重力式コンクリートダム

重力式コンクリートダム

 

堤高

69.1m

69.1m

 

流域面積

311.1km2

311.1km2

 

総貯水容量

2,995万m3

2,995万m3

 

洪水調節容量

1,340万m3

1,620万m3

280万m3

利水容量※

1,035万m3

755万m3

280万m3

※ 洪水期の容量を記載


貯水池容量配分の変更
貯水池容量配分の変更

 

  【洪水調節効果】
洪水調節効果


4.美和ダム再開発の事業メニュー

美和ダムの「洪水調節機能強化」を図るため、湖内堆砂掘削および利水容量の一部を洪水調節容量に振り替えるとともに、洪水調節機能を保全するため、「貯水池堆砂対策」として土砂バイパス施設(土砂バイパストンネル・分派堰・貯砂ダム)と湖内堆砂対策施設を整備します。

 

美和ダム再開発の事業メニュー



(1)湖内堆砂掘削(平成17年度完成)

美和ダム貯水池の有効容量のうち、約200万m3の堆積土砂を掘削しました。掘削土砂は、地域の圃場整備事業など地域の基盤整備に有効活用しています。

 

(2)貯砂ダム(平成17年度完成、一部改良中)

洪水とともに流下した粗い土砂を堰き止め(沈降させ)、非洪水期に掘削・搬出(砂利採取含む)します。 現在、湖内堆砂対策施設の設置に伴い、改良工事を実施しています。

(H29.9)

全長    144.4m
高さ     10.2m
堆砂容量   20万m(水平堆砂時)

 

(3)分派堰(平成17年度完成)

洪水時に貯砂ダムを通過した細かい土砂が混ざった水を堰き止めて、土砂バイパストンネルに導きます。

(H29.3)

全長    244.5m
高さ     20.5m
堆砂容量   52万m(水平堆砂時)


(4)土砂バイパストンネル(平成17年度完成)

洪水とともに細かい土砂を下流に流し、ダムを迂回させることでダム湖に堆積しないようにします。

(H18.7)

全長      4,308m
断面の形    馬蹄形
断面の大きさ  7.8m
最大流量    300m/s

 

(5)湖内堆砂対策施設

洪水時に分派堰を越えてダム湖に流入・堆積した細かい土砂を浚渫してストックヤードに貯めておき、土砂バイパス運用時にダム下流へ排砂します。

(H30年度 施工状況)

(完成イメージ図)


(6)治水容量の増強

発電容量のうち280万m3を治水容量に振替え、洪水調節機能の増強を行います。

(平成18年7月梅雨前線豪雨)



 

◆ 土砂バイパス施設(貯砂ダム・分派堰・バイパストンネル)の試験運用
 □ 土砂バイパス施設完成後230.8万m3の堆砂を防止

平成17年から平成30年の間に、のべ19回の試験運用を行い、洪水中に貯砂ダムを越えて分派堰へ流入した細かい土砂約132万m3 のうち、50%にあたる約65.8万m3を下流へバイパスしました。 さらに分派堰・貯砂ダムで砂利や砂など約165万m3を捕捉しました。これらの土砂は、施設完成以前は美和ダム貯水池内へ流入していたものですが、 以前に比べ約230.8万m3の堆砂を防ぐことができました。

バイパス運用洪水時の堆砂対策施設の効果
バイパス運用洪水時の堆砂対策施設の効果

 

土砂バイパス試験運用の概要 土砂バイパス試験運用の概要

 


 □ 生物への短期的、長期的な影響

バイパス運用による生息生物への影響を確認するため、バイパス運用前後の洪水で、付着藻類の回復状況をクロロフィルa量で評価した結果、 三峰川・天竜川ともにバイパス運用前後で同様に回復する傾向であることが確認でき、バイパス運用による変化は認められませんでした。

アユの成長は、洪水により一時的に遅れましたが、その後順調に成長しました。 夏季の魚類の生息量は、大きな出水の続いた平成18年、平成19年以降少ない状況が続いていましたが、 平成23年、平成24年の調査では、バイパス運用以前と同程度の量に回復しました。

底生動物は洪水直後に個体数は減少しましたが、その後はバイパス運用以前と同様に順調に回復しました。 また、冬季の生息量は、バイパス運用前後で大きな変化はみられませんでした。

 

アユや底生動物の状況
アユや底生動物の状況

 

◆ 堆砂対策施設の運用に向けて

 □ モニタリング委員会の設置

美和ダム再開発湖内堆砂対策施設 モニタリング委員会は、排砂量と下流河川への環境影響に配慮した試験運用計画、モニタリング調査計画に対して、意見・助言をいただくことを目的に設置しました。
 平成28年10月より、これまでに5回の委員会を開催し検討を進めてきました。引き続き試験運用計画・環境モニタリング計画及び施設モニタリング計画の検討を進めるとともに、事前モニタリングを実施していきます。

 

モニタリング委員会







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