高潮氾濫住民避難手法の検討

 木曽三川下流域をモデル地区として、スーパー伊勢湾台風の来襲といった大規模高潮水害による犠牲者ゼロに向けた危機管理手法(住民避難誘導)や住民の防災啓発のあり方を検討しました。

「スーパー伊勢湾台風」とは、昭和34年の伊勢湾台風を超える、これまでわが国で観測された最大規模の台風(1934年室戸台風級)が伊勢湾岸地域に対して最悪のコースをたどった場合の台風。
国土交通省中部地方整備局は、同台風の襲来を「東海ネーデルランド高潮・洪水地域協議会」を設置しています。

災害総合シナリオシミュレータの開発
防災教育ツール、危機管理ツールとしての活用を目的に開発。

 情報伝達モデル  避難行動モデル  洪水氾濫モデル
避難勧告や広報車などによる情報提供のタイミング   避難するタイミングや避難までの時間、避難場所など住民からのアンケートにより収集   水位上昇により被害が最大になる場所で堤防が決壊することを想定
各モデルの時間的・空間的な影響を分析しシミュレーションを開発


シミュレーションで表現される要素
住 民 情報伝達
避難施設
建 物 洪水氾濫 地形
道路
 住民  情報伝達・避難施設  建物  洪水氾濫  地形・道路

木曽三川下流域  動く高潮・洪水ハザードマップ
木曽三川下流域   動く高潮・洪水ハザードマップを見る


 「水災害講演会」の開催

開発したシミュレーションを使い、群馬大学の片田敏孝教授による講演会を開催した。

【桑名市長島町】
実施箇所・内容 開催日 対象・参加者数
水災害研修会(職員向け) H20.10.17 桑名市職員・事務所職員(約60名)
水災害講演会(議員・自治会長向け) H21.1.27 議員・自治会長・一般住民(約80名)
水災害講演会 H21.2.27 一般住民(154名)
水災害講演会 H21.6.8 一般住民(129名)
防災ワークショップ H21.8.3 自治会長等住民代表(28名)
水災害講演会 H21.9.14 一般住民(110名)
バス広域避難訓練 H21.9.27 一般住民(244名)
防災リーダー勉強会 H21.12.18 自治会長等住民代表(64名)


【桑名市城南地区】
実施箇所・内容 開催日 対象・参加者数
城南地区・水災害講演会 H21.7.13 一般住民(74名)
城南地区・防災ワークショップ H21.11.6 自治会長等住民代表(29名)
城南地区・水災害講演会 H21.12.19 一般住民(52名)
城南地区・防災リーダー勉強会 H22.2.11 自治会長等住民代表(27名)


【木曽岬町】
実施箇所・内容 開催日 対象・参加者数
水災害講演会 H21.7.3 一般住民(108名)
バス広域避難訓練 H21.9.27 一般住民(204名)
防災ワークショップ H21.11.5 自治会長等住民代表(38名)
水災害講演会 H21.12.19 一般住民(65名)
防災リーダー勉強会 H.22.2.12 自治会長等住民代表(33名)
 
国土交通省 中部地方整備局 木曽川下流河川事務所
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