国土交通省 中部地方整備局

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伊勢湾流域・沿岸域の状況

流域の構成

伊勢湾流域は4県(長野県、岐阜県、愛知県、三重県)にわたり、流域面積は約18,135km²である。北は飛騨高地、東は木曽山脈、三河高地、南は紀伊山地、西は鈴鹿山脈、布引山地等に囲まれ、その内側に濃尾平野、伊勢平野、岡崎平野、豊川平野等の平地が広がっています。


土地利用

平野部には名古屋市、岐阜市を中心とした地域や、沿岸部の四日市市、津市、伊勢市、豊橋市等に住宅地や商業地が形成されている。総人口は約1,100万人であり、東京圏、大阪圏と並ぶ三大都市圏に位置づけられています。
流域の土地利用状況は、山林61%、農地(田・畑・果樹園)11%、その他の土地28%であり、東京湾、大阪湾に比べ森林・農地の面積の割合が大きいことが特徴です。


歴史

古くから、本州の中央部に位置する地理的条件と広大な平地と豊富な水資源、海と陸をつなぐ水運の発達等により、多くの人々を引きつける場として発展してきました。伊勢湾の開発は、江戸時代末期から、濃尾平野の輪中地帯等の干拓や埋立等、湾奥部を中心に進められてきました。昭和30年代以降の高度経済成長期になると、名古屋市を中心とした地域における住宅・商業地や、名古屋港、四日市港、三河港、衣浦港等の臨海部における工業地帯の開発や物流機能の強化により、日本の三大都市圏として急速な発展を遂げ、日本の高度経済成長を支えてきました。


産業

伊勢湾流域は「モノづくり産業」という言葉に代表されるように、製造業を中心とした世界的な先端技術が集積しています。伊勢湾の流域面積は、全国土面積の4%であるが、GRP(地域内総生産)は約66兆円でわが国の約13%の規模を有し、特に製造品出荷額については74兆円とわが国の約25%を占め、日本の経済・産業を牽引するとともに世界経済の一翼を担っています。