ふじあざみ54号(1) |
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■直轄地すべり対策事業に着手 |
![]() このような背景のもと、国土交通省富士砂防事務所と静岡県は、平成16年度に、『由比地すべり対策検討委員会』を設立し、学識経験者・行政担当者とともに、この地域を調査してきました。その結果、地すべり地帯に特徴的に見られる地すべり地形が薩た山周辺に確認され、この地域で地すべりが発生する可能性があることが明らかになりました。また、保全対象(国道1号・東名高速道路・JR東海道本線など)が非常に重要なこと、東海地震の発生と同時に地すべりが発生する心配があることなどから、早急な対策が必要であると判断されました。この結果を受け、今年度からの直轄地すべり対策事業の実施が決定したのです。 |
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■直轄地すべり対策事業とは?「地すべり対策事業」は、昭和33年に施行された地すべり等防止法に基づき、全国の都道府県及び国により実施されています。特に「直轄地すべり対策事業」は、工事の規模が著しく大きい場合や、高度な技術を必要とする場合に国(ここでは国土交通大臣)が直接工事を行うもので、現在全国の14地域で実施しています。 |
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■地すべり防止工事のイメージ図 |
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●地すべり防止工事の種類【抑制工】地すべり活動の主要因となる地下水を排除します。(上図1、2、3、4)【抑止工】構造物の抵抗力を利用して地すべり運動の一部又は全部を止めます(上図5)。 |
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