ふじあざみ 第51号(4)

■お知らせ
■1ヶ月で3つの台風襲来
雨 量 富士砂防事務所
土砂災害等対策支部
設置状況
台風21号 9月29日~30日 総雨量52mm
勢子辻雨量観測所(富士市 標高980m)
準備体制
台風22号 10月8日~9日 総雨量348mm
五合目雨量観測所(富士宮市 標高2,395m)
注意体制
台風23号 10月19日~20日 総雨量285mm
品荒雨量観測所(富士宮市 標高945m)
注意体制
 富士砂防事務所管内においては、土石流などによる土砂災害の発生はなくまた、それぞれ台風通過時、台風通過後に管内の渓流を点検した結果、異常はありませんでした。

■新潟県を中心に震度6強の地震
 10月23日(土)をはじめとして、新潟県を中心とする震度6強の強い地震が頻発しています。中部地方整備局管内においても東海地震が懸念されており、富士砂防事務所としても地震時の土砂災害に注視していきます。

■平成16年度 第1回富士砂防事務所工事安全協議会
 9月17日(金)に当事務所所管の工事、調査等の安全衛生活動に関する連絡調整を図り、建設労働災害及び交通災害の防止、安全衛生管理意識の高揚を図るため、「平成16年度 第1回富士砂防事務所工事安全協議会」を開催しました。また、交通事故の現状、道路交通法について、富士宮警察署 森島交通課長を講師に迎え、交通事故についての近況、道路交通法について講演して頂きました。

■由比地すべり対策検討委員会
 今年度から静岡県庵原郡由比町サッタ山において地すべり調査に着手しました。調査の一環として「由比地すべり対策委員会」を設置し、地すべり機構とその対策の基本的な方針について検討しており、現地での地質調査において採取されたボーリングコア(試料)観察を9月6日(月)および9月7日(火)に行い、併せて意見交換会を開催しました。
 また、10月22日(金)には、「第2回由比地すべり対策検討委員会」を開催し、現時点までの調査結果等に基づき、地すべり機構解析および地すべり防止工事の基本方針などを検討しました。
ボーリングコア(試料)観察の様子
写真:
ボーリングコア(試料)観察の様子

■由比地すべり対策事業促進期成同盟会が要望書提出
 由比地区の地すべり対策事業を早期着手するように静岡市、富士市、由比町、蒲原町、富士川町で組織する「由比地すべり対策事業促進期成同盟会」から、国土交通大臣(11月5日)、中部地方整備局長(11月4日)、富士砂防事務所長(11月4日)に要望書が提出されました。

■住民への富士山ハザードマップ検討委員会 最終報告説明会
 6月に富士山ハザードマップ検討委員会の最終報告を受けて、内閣府や富士山火山砂防協議会等主催により、9月10日(金)富士吉田・富士五湖文化センターにて「富士山ハザードマップ検討委員会最終報告説明会」が開催されました。今後の地域防災対策の在り方などについて荒牧委員長が説明しました。

■2004火山砂防フォーラム
 9月30日(木)、火山砂防フォーラム委員会主催の「2004火山砂防フォーラム」が岩手県西根町にて開催されました。前半は、岩手山周辺の小学生が協力してつくった新しい「岩手山の見どころマップ」作成の様子を報告、後半は「火山地域における連携 その成果と課題」と題した座談会が行われました。
 2005年度の火山砂防フォーラムは、富士宮市で開催予定です。

■環富士山火山防災協議会(準備会)
 富士山麓に位置する山梨、静岡両県の周辺市町村は10月18日に富士吉田市の県環境科学研究所で富士山の噴火に備えて広域の防災協議会設置のための準備会を立ち上げました。準備会において、協議会の名称を「環富士山火山防災協議会」と内定し、11月下旬の発足をめざして、県域を越えて連携を進めるとしています。

■富士学会第2回研究発表会
 10月23日(土)、24日(日)に富士学会主催により「富士の光を観る」をテーマに第2回研究発表会が開催されました。1日目は、立教大学観光学部の溝尾良教授と日蓮宗本蔵寺住職による基調講演と研究発表会、2日目は、富士山をテーマとした現地スタディーツアーを行いました。富士砂防事務所からは調査課長の伊藤が富士山大沢扇状地の現状と管理について発表しました。

■溶岩流国際シンポジウム2004
 10月29日(金)、30日(土)に山梨県環境科学研究所の主催により、溶岩流国際シンポジウム2004「溶岩流の制御と防災」が開催されました。火山防災の先進国であるイタリアとアメリカ(ハワイ)の専門家により自国の事例について紹介していただくとともに、日本からも専門家を招いて自由な討論を行い、これからの課題を議論しました。

■大沢崩れと御中道見学会
 10月7日(木)と10月14日(木)に、「大沢崩れと御中道見学会」を開催しました。2日間延べ90名の参加者が富士山大沢崩れの規模や荒廃状況、紅葉した御中道の自然を見学しました。 大沢崩れ見学の様子
写真:大沢崩れ見学の様子
■かりがね祭りへの出展
 「かりがね祭」は、その昔、暴れ川だった富士川から神殿を守るため古郡氏が親子三代で成し遂げた「雁堤(かりがねつつみ)」の偉業と氾濫を納めるために人柱となった犠牲者をとむらうため、毎年10月の第1土曜日に富士川のかりがね堤(富士市岩松地区)で行われています。今年も富士砂防事務所からパネル展示と土石流模型実験を実施しました。

■富士山総合学習及び現地見学会結果報告
実施日 見 学 者 等 参加
人数
行 事 内 容
8月30日(月) 富岳高校 2名 総合学習
8月31日(火) イタリア研修生 1名 概要説明と扇状地見学
9月 7日(火) JICA(ネパール) 1名 概要説明と扇状地見学
9月13日(月) 京都府議会 環境防災対策委員会 10名 概要説明と扇状地見学
9月16日(木) 富士宮青年会議所 6名 総合学習
9月16日(木)
~17日(金)
イラン国 5名 概要説明と扇状地見学
9月21日(火) 市内中央町常磐区高齢者 25名 概要説明.講演会
9月27日(月) JICA(インドネシア) 1名 概要説明と扇状地見学
10月 5日(火) 熊本県議会建設常任委員会 17名 大沢川扇状地見学
10月 6日(水) 源道寺区長寿会 40名 大沢川扇状地見学
10月 6日(水) 日本建設機械化協会 海外研修員 12名 概要説明と扇状地見学
10月 6日(水) 富士市、富士宮市理科教員 90名 概要説明.講演会
10月12日(火) 静岡県議会 40名 大沢川扇状地見学
10月28日(木) 富士宮第四中学校 9名 総合学習
10月29日(金) 富士宮第一中学校 10名 総合学習

●ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお寄せください。
富士山に関する
古い写真・資料等をお持ちの方、
また災害体験をされた方の
情報提供をお願いいたします。

<お問い合せ先・連絡先>
■国土交通省富士砂防事務所
〒418-0004 静岡県富士宮市三園平1100
担当/総務課長・釜崎、または調査課長・伊藤まで
TEL 0544-27-5221
■富士宮砂防出張所
〒418-0103 静岡県富士宮市上井出826-1
TEL 0544-54-0236

https://www.cbr.mlit.go.jp/fujisabo/
 「ふじあざみ」に掲載している内容・データ等は、現時点までに得ている調査結果を基にしています。
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