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TOPページ豊川の明日を考える流域委員会中間報告書 > 2.3 治水計画関連事項
2.3 治水計画関連事項

2.3.1 過去の主要洪水とその被害
表 2.3.1 豊川における主要洪水の概要
発生年月日 原因 雨量 石田地点流量 被害等
明治37年7月 台風 253mm/日 約6,000m3/sec 死者23人、負傷者10人、全壊177棟、半壊329棟、床上浸水4,514棟、床下浸水3,144棟
昭和34年9月 台風15号 191mm/日 約3,200m3/sec 死者11人、負傷者255人、全壊流失904棟、半壊流失2,550棟、床上浸水241棟、床下浸水801棟
昭和40年7月 豊川放水路完成
昭和40年9月 台風24号 172mm/日 約3,000m3/sec 負傷者4人、全壊流失1棟、半壊流失2棟、床上浸水179棟、床下浸水3,121棟
昭和43年8月 台風10号 185mm/日 約3,400m3/sec 死者6人、負傷者10人、全壊流失21棟、半壊流失21棟、床上浸水247棟、床下浸水1,602棟
昭和44年8月 台風7号 273mm/日 約4,600m3/sec 全壊流失7棟、半壊・床上浸水919棟、床下浸水838棟
昭和49年7月 台風8号 286mm/日 約3,800m3/sec 死者1人、負傷者8人、全壊流失8棟、半壊流失41棟、床上浸水1,073棟、床下浸水6,705棟
昭和54年10月 台風20号 178mm/日 約4,400m3/sec 全壊流失4棟、半壊流失4棟、床上浸水34棟、床下浸水158棟
昭和57年8月 台風9号 200mm/日 約2,900m3/sec 床上浸水57棟、床下浸水635棟
平成3年9月 台風18号 154mm/日 約2,700m3/sec 床上浸水2棟、床下浸水2棟、浸水面積513ha
平成6年9月 台風26号 180mm/日 約3,000m3/sec 床下浸水5棟、浸水面積307ha
注1)石田地点流量は実測最大流量(毎正時)を示す
注2)雨量は石田上流でのティーセン分割による流域平均日雨量を示す
注3)被害等は「愛知県災害誌」による豊川沿川市郡町村単位の合計値
  ただし、昭和44年8月洪水、昭和57年8月洪水、平成3年9月洪水、平成6年9月洪水は「水害統計」による水系全体の数値
注4)被害等は集計上、支川被害、内水被害等を含む


豊川の洪水は台風に起因するものが多く、破堤による氾濫(昭和44年8月台風7号洪水)、霞堤地区での浸水、内水氾濫等によって人家や農作物等に多大な被害をもたらしてきた。



2.3.2 主要洪水時の浸水被害
図-2.3.1 浸水実績図
図-2.3.1 浸水実績図
浸水区域は主として霞堤地区であるが、昭和44年8月洪水や昭和54年10月洪水のような大洪水時には放水路右岸側でも内水氾濫が生じ、昭和43年8月洪水時には、新城市豊島地区で支川の破堤による浸水被害が大きかった。



2.3.3 従来の治水計画:工事実施基本計画 昭和46年策定
(1)河川工事の実施の基本となるべき計画に関する事項
1)基本高水ならびにその河道及び洪水調節ダムへの配分に関する事項

基本高水のピーク流量等一覧表
河川名 基準地点 基本高水のピーク流量(m3/sec) ダムによる調節流量(m3/sec) 河道への配分流量(m3/sec)
豊川 石田 7,100 3,000 4,100

2)主要な地点における計画高水流量
2)主要な地点における計画高水流量
3)主要な地点における流水の正常な機能を維持するために必要な流量に関する事項
石田において灌漑期におおむね13m3/s、牟呂松原頭首工下流地点においておおむね5m3/s
(2)河川工事の実施に関する事項
1)主要な地点における計画高水位、計画横断形、その他河道計画に関する重要な事項
 計画高水位について、東上、行明、下地、河口、正岡、前芝の各計画高水位を、計画横断形について、東上、行明、下地、清須、正岡、前芝の各横断形を、また、堤防高については「堤防高は、計画高水位に、豊川及び豊川放水路については、それぞれ1.5mを加えたものとする」と定める。
2)主要な河川工事の目的、種類及び施行の場所並びに当該河川工事の施工により設置される主要な河川管理施設の機能の概要
a)上流ダム:調査検討のうえ計画決定 
b)新城橋下流の川幅:部分的引堤のほかはほぼ現状。腹付け、かさ上げによる堤防拡築。護岸、水制。
c)賀茂、下条等の無堤部には堤防新設。豊橋市内には特殊堤。
d)放水路分流堰による計画的分流。その他



2.3.4 設楽ダム計画(治水)との関係
上記(1)の1)における「洪水調節ダム」のひとつとして計画。詳細は後述(2.6 設楽ダム計画)。



2.3.5 治水関係事項年表

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