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開催報告(概要) 前へ
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VTR6

豊川流域には河川の監視カメラが42台設置されている。この映像と河川の水位は、豊橋河川事務所のホームページから見る事ができ、大雨の時、危険性を確認できる。また、豊川流域の自治体では、150年に一度の洪水が起きた場合の「ハザードマップ」も作られ、住んでいる場所がどのくらい浸水するのか、また避難場所の位置などが記載されている。しかし、日頃からの水害への意識が低ければ、これらの情報も十分活用できない。では、どうやって、防災意識を高めていけるのか。



議題6 〜防災意識を高めるには〜

フォーラム様子 柴田氏 放水路が出来てから地域住民の防災意識は薄くなった。我々消防団としても毎年6月に行われる水防訓練などがあるが、そういったものを通して、地域住民の方々に防災意識の啓発活動を行っていきたい。

山本氏 気象データやハザードマップなど、現在、住民が見られる防災情報は増えてきている。しかし、いざという時、そういったデータを単なるデータとして終わらせない為には、日頃から活用する訓練をするか、地域で勉強会を行っていくしかない。

栗田氏 我々が現場で経験してきた事をどうやって住民の方に伝えるか。その為に、地域で手作りのハザードマップを作るなど、様々な啓発活動を行ってきた。しかし、防災訓練が面白くないと地域の方も参加しない。その為、町内対抗で防災運動会をやるなど、楽しめる工夫をしながら、防災活動に取り組んでいる。


山崎氏 写真 藤田氏 先人が培ってきた治水の知恵というものは、温存していく必要がある。その為には、世界的に見ても珍しい治水のシステムである霞堤を博物館にしたり、先ほどのVTRに出てきた山本さんに語りべになって頂くなど、この地域の全住民に理解してもらうことが重要。そうすれば、先ほどの基金を含め、防災意識など様々な問題が解決できるのではないか。

山崎氏 以前、矢作川流域の方々に、洪水対策の不満点をアンケートした結果、一番多かったのは洪水時の情報が、全く出ない、分からないという事だった。河川事務所としても、情報を発信していくとが非常に大切だと思うが、それだけでなく、日頃から川に関心をもって貰うことが一番大切だと感じている。普段から川に興味があれば、洪水になった時も、すぐに洪水の情報を見てくれるからだ。