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砂防事業 > 庄内川砂防
タイトル庄内川流域の概要
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タイトル2開発がすすむ陶磁の街

地図1
 庄内川(土岐川)流域は、全国でも有数の陶磁器産業地域であり、古くから陶磁器生産のための陶土採掘や燃料捻出の山林伐採が行われてきました。このため、少量の降雨によっても容易に泥流化し、土砂災害が頻発してきました。
 さらに、人口増加が著しくなった昭和中期頃からは、谷出口や急傾斜地近くまで宅地開発や工場等の造成が進み、土砂災害の危険性がより高くなっていることから、都市型砂防事業の推進が強く要請されています。

※庄内川は岐阜県内では土岐川と呼ばれています。

写真1
多治見市全景
写真2
土岐市全景
写真3
笠原町全景

【 庄内川直轄砂防流域 】

1.大原川


 昭和初期頃に山林伐採が続いたため,広範囲に禿山となりました。このため、比較的なだらかな山地ですが、流出土砂の多い地区です。また近年は、大型団地の造成が急速に進んでいます。


 ・流路延長 5.5km
 ・流域面積 19.0平方Km
 ・平均河床勾配 1/120

2.高田川


 小河川ですが流域には段丘、堆積地形が多く、土砂生産も比較的多い地区です。また近年は、大型団地造成が急速に進んでいます。


 ・流路延長 2.9km
 ・流域面積 10.9平方Km
 ・平均河床勾配 1/57

3.生田川


 比較的小河川ですが、市街地を貫流し、下流には土石流によると見られる体積地形が多く見られることから、危険性の高い河川です。


 ・流路延長 4.6km
 ・流域面積 7.4平方Km
 ・平均河床勾配 1/60

4.笠原川


 流域には陶磁器の生産、採土地が密集し、市街地かも早くから進んでいました。しかし、流路に数ヶ所狭窄部があり、下流では段丘、氾濫原が形成されました。しかも氾濫原の盛土地、扇状地、山麓堆積地等に家屋・工場が進出しているため、土砂災害の危険性が高い流域です。


 ・流路延長 11.5km
 ・流域面積 20.7平方Km
 ・平均河床勾配 1/70

 庄内川(土岐川)は、木曽山脈の南端に位置する夕立山、屏風山付近を源流として、東濃を西流し、名古屋市西部を流下して伊勢湾に注ぐ、総延長約96kmの一級河川です。
地図2
※本川残流域面積 13.0平方km

5.市之倉川


 比較的古くから林業が発達していましたが、陶土の採掘と合わせ近年急速に宅地化・都市化が進んでいる地区です。このため降雨時の水の流出状況が早まり、新たな対応が迫られている地区です。


 ・流路延長 4.3km
 ・流域面積 5.1平方Km
 ・平均河床勾配 1/60

6.妻木川


 沿川の市街地化が最も進み、農地が激減しています。しかし、地質的に未固結の砂礫層が広く分布し、土石流に起因すると見られる堆積地形が発達していることから、土砂災害の危険性が高い地区といえます。


 ・流路延長 15.0km
 ・流域面積 36.7平方Km
 ・平均河床勾配 1/80

7.肥田川


 流域の多くは陶磁器等の窯業地で、近年は宅地化が進んでいます。しかし、本川西岸は3〜5段の段丘が形成され、南西−東北方向に走る活断層の疑いのあるリニアメントが位置しています。


 ・流路延長 14.7km
 ・流域面積 36.9平方Km
 ・平均河床勾配 1/78


【地質】

陶土に適した層で形成される

 庄内川直轄砂防流域は、領家帯と美濃帯の境界付近に位置し、領家花崗岩類と美濃帯の古生層が基盤岩として分布しています。美濃高原の大部分は花崗岩質の岩石で形成されていますが、一部に砂岩、泥岩などの層も見られます。
 この流域内には陶土に適した土岐口陶土層によって形成されている部分が多いのが特徴です。

地図3