トップページへ戻る

文字サイズ | | 標準 | |

砂防事業 > 木曽川砂防 > 木曽川流域の災害
タイトル木曽川流域の災害
木曽川流域の概要へ 木曽川砂防のあゆみへ 木曽川流域の災害 被害を抑えるためのソフト対策へ 木曽川砂防施設へ
■木曽川上流域の災害■
南木曽災害

 木曽川上流域の災害記録は室町時代から残されており、明治37年以降の記録をたどると、災害が数年に一度の割合で発生していることが分かります。
 昭和41年6月、南木曽町三留野を中心に発生した豪雨は、約10平方キロメートルの範囲に集中し、最大時間雨量105mmという驚異的なもので、南木曽災害を引き起こしました。上流部から押し出した土砂は推定30万立方メートルにも及びました。的確な避難命令により、幸い人命の被害はありませんでしたが、負傷者10名、流出家屋37戸等の被害を受け、人家をはじめとして公共土木被害、鉄道等の被害を含めると、被害額は12億4,953万円余りにも達しました。


写真2
被災した家屋の状況

写真1
土石流の流下状況を上流より見る



写真3
土石流が流出した大沢田川の状況

近年の主な災害(木曽川上流域)
年月日 内容
昭和36年(1961年)
6月24日〜29日
梅雨前線による集中豪雨。大桑村で連続雨量468.0mm。各所で床下浸水、道路決壊。
昭和40年(1965年)
7月1日
集中豪雨による被害。大桑村で連続雨量223.0mm。南木曽町では家屋流失8戸、全壊9戸、半壊5戸、床上下浸水40戸、工場22被災。大沢田川等では土石流が発生。
昭和41年(1966年)
6月24日
集中豪雨による被害。三留野で連続雨量170.0mm。重傷1名、軽傷9婦負、住家全壊38戸、半壊浸水111戸、公共土木費が4億4,165万円、その他鉄道等を含む総被害額12億4,953万円。神戸沢では土石流が発生し神戸集落に被害を及ぼした。
昭和44年(1969年)
8月4日〜5日
台風7号による被害。三留野で連続雨量138.0mm。南木曽町では家屋全壊8戸、半壊1戸、床上下浸水30戸。国有林、国鉄に被害が出た。山口村では土砂流出により国道19号線が被害を受けた。
>昭和50年(1975年)
7月7日
集中豪雨による被害。須原で連続雨量316.0mm。妻籠、三留野地域を中心に土石流が発生し、町内各河川が氾濫して被害を及ぼした。山腹の崩壊も各所で発生。
昭和58年(1983年)
7月14日〜18日
梅雨前線による集中豪雨。山口村で連続雨量173.0mm。山口村内の国道19号で、高さ40m、長さ50m、厚さ約2mにわたり崩壊。同線は全面通行止めとなった。
昭和60年(1985年)
6月29日〜7月1日
台風6号による被害。山口村で連続雨量195.0mm。山口村では村内各地で土砂崩れが発生。国道19号が通行止め。
昭和61年(1986年)
7月11日〜16日
集中豪雨による被害。山口村で連続雨量173.5mm。南木曽町、山口村で土砂崩れが発生。山口村内で国道19号が通行止め。
平成5年(1993年)
7月14日
集中豪雨による被害。上松町では連続雨量168.5mm。上松町では倉本駅構内の線路横が崩壊。大桑村では床下浸水13戸。国道19号の法面が崩壊。
平成11年(1999年)
6月27日〜7月3日
集中豪雨による被害。6月29日午前2時から3時までの1時間雨量は須原で34mm。滑川、伊奈川流域の越百川・浦川、ウルイ沢で土石流が発生。
平成12年(2000年)
9月11日〜12日
台風14号と秋雨前線による豪雨被害。南木曽町で床下浸水4戸。
平成16年(2004年)
8月18日
滑川で土石流が発生したが、砂防施設が土石流を捕捉し被害なし。
平成21年(2009年)
7月1日
滑川で土石流が発生したが、砂防施設が土石流を捕捉し被害なし。
平成22年(2010年)
7月1日
滑川で土石流が発生したが、砂防施設が土石流を捕捉し被害なし。



■木曽川下流域の災害■

四ツ目川災害

 国道19号線をはじめとする主要動線があり、周辺には家屋が密集している木曽川下流域は、過去、多くの災害に遭遇しています。近年では、昭和7年8月に発生した四ツ目川災害で、中津川市内は壊滅的な被害を受けました。死者2名、負傷者24名、家屋流失63戸、住家埋没全壊89戸等の家屋被害582戸をはじめ、家財商品、宅地、田畑、農作物、橋梁、道路、堤防等にもおよぶ災害でした。

写真4
四ツ目川災害の状況
近年の主な災害(木曽川下流域)
年月日 内容
昭和7年(1932年)
8月26日
集中豪雨による四ツ目川大水害。日雨量147mm。死者2名、負傷者2,000名、流失家屋63戸、全半壊住宅245戸、土砂流入家屋212戸、田畑の流失34ha、橋の流失18ヶ所、道路決壊18km、堤防の決壊13km。
昭和32年(1957年)
6月27日
梅雨前線による豪雨の被害。連続雨量355.8mm、日雨量228.9mm。中津川の高橋発電所が流失。中津川橋、梶島橋決壊。本谷支流の釜沢橋落ちる。四ツ目川に土石流発生。
昭和33年(1958年)
7月13日
神坂で集中豪雨による被害。雨量約200mm。池の谷、柳樽川の民家流失4戸、半壊5戸。井戸沢にて堰堤倒壊、橋梁流出。
昭和34年(1959年)
9月29日
伊勢湾台風による被害。中津川市内でがけ崩れ4箇所発生。
昭和36年(1961年)
6月23日〜28日
集中豪雨による被害。川上地区は孤立。雨量462.0mm。死者2名、行方不明3名、家屋の全壊9戸、半壊9戸、流失7戸、床上浸水49戸、床下浸水353戸、被害者442世帯(1,885人)、被害総額585,340千円。
昭和58年(1983年)
9月28日
台風10号による被害。神坂地区は351mmで最大時間雨量85mm。床上浸水神坂4戸。床下浸水落合3戸、神坂13戸。
昭和63年(1988年)
9月24日〜25日
秋雨前線豪雨による被害。南木曽で連続雨量230mm。中津川市では連続雨量が187mm。25日13時〜14時の1時間に52mm。
平成12年(2000年)
9月11日〜12日
台風14号と、日本上空に停滞した前線の影響による被害。東海地方全域で豪雨。中津川市では連続雨量が331mm。土砂崩れが各所で発生。国道363号が通行止めになる。床下浸水家屋31戸、道路の不通個所17箇所。



■木曽川下流域の災害■

国道19号の崖崩れ/大桑村
国道19号の崖崩れ/大桑村
平成5年(1993年)
東海豪雨による土砂崩れ/滝ヶ沢
東海豪雨による土砂崩れ/滝ヶ沢
平成12年(2000年)