庄内川に生息する貴重種

近年、生息場所の減少や環境の悪化などにより数が減っている生き物もいます。庄内川に生息している生き物たちにもそんな貴重種がいます。ここで紹介しているのはその中の一部ですが、これら貴重種が生活していけるような環境を保全することが大切と考えています。

メダカ (絶滅危惧種II類:環境省・名古屋市) (準絶滅危惧種:愛知県)

メダカの写真

用水路の整備や各種工事による生息地の消失、生活雑排水の流入による水質汚濁、外来魚による駆逐などにより個体数が減少している。庄内川ではほぼ全域で生息が確認されているが、個体数はさほど多くない。

シギ科

写真はオオソリハシシギ
写真はオオソリハシシギ

庄内川河口部、干潟に(1)ハマシギ、(2)ダイシャクシギ(以上冬鳥)、(3)オバシギ、(4)オグロシギ、(5)オオソリハシシギ、(6)ホウロクシギ(以上旅鳥)が確認されている。

  • 絶滅危惧種II類:環境省・愛知県 (6)
  • 絶滅危惧種II類:愛知県 (4)
  • 準絶滅危惧種:愛知県 (2)(3)(5)
  • 地域個体群:愛知県 (1)

カヤネズミ (絶滅危惧種IB類:名古屋市)

カヤネズミの写真

河川敷などの背丈の高い草原に生息するが、生息地が雑木林化したり、逆に消失したりして個体数が減少している。庄内川では河口部、中流部、上流部で確認されているが、生息地が限定されてしまうため全域にいるとはいえない。

カワヂシャ (準絶滅危惧種:環境省) (リスト外:名古屋市)

カワヂシャの写真

湿生環境に生息する。現在庄内川では広く点在している。しかし、特定外来種のオオカワヂシャの影響を受けるため、今後注意が必要である。

ズグロカモメ

ズグロカモメの写真

河口干潟や海岸等に生息する種で世界的に数が少ない。近年日本に飛来する数は増加傾向にある。庄内川では河口部で確認されている。


  • 絶滅危惧種IB類
    近い将来における絶滅の危険性が高い種
  • 絶滅危惧種II類
    絶滅の危険が増大している種
  • 準絶滅危惧種
    現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種
  • 地域個体群
    愛知県において特に保全のための配慮が必要と考えられる特徴的な個体群