庄内川に生息する外来種

外来種というのは、その多くが当初食用や観賞用として日本国内に持ち込まれ繁殖した生き物です。外来種は繁殖力が強く、元々そこに生息していた生き物を追い出したり、死滅させたりします。ここに紹介するのは庄内川に生息している外来種の中で特に危険視されている生き物です。

カダヤシ (特定外来生物)

カダヤシの写真

繁殖力が強く成長が早い。淡水魚の卵や稚魚を多く捕食するためメダカ等小型淡水魚の減少につながっている。庄内川では中・下流部に生息している。

ブルーギル (特定外来生物)

ブルーギルの写真

繁殖力・生命力・捕食力が強く、汚れた水の中でも生息できるため多くの河川で定着しつつある。雑食性であり他の魚類と競争するため他の魚類の減少を招く。庄内川ではほぼ全域に生息している。

アレチウリ (特定外来生物)

アレチウリの写真

土手などでは地面を覆いつくすように繁茂し、成長力が強く、根が残っていると再生する。他の植物の成長・繁殖を阻害し河原などに植生していた固定種を駆逐するおそれがある。庄内川では中流部に広く分布している。

オオカワヂシャ (特定外来生物)

オオカワヂシャの写真

カワヂシャ(準絶滅危惧種)と交雑して雑種を形成することが確認されており、在来種の遺伝的攪乱が生じている。庄内川では上・中流部・矢田川にまばらに分布している。

ミシシッピアカミミガメ (要注意外来生物)

ミシシッピアカミミガメの写真

繁殖能力が他の淡水産カメ類よりも比較的高く、在来種のカメ類と競合する。庄内川では中・下流域に分布していると思われる。

国勢調査外来種確認数

    調査年
魚類 5種 H18
底生動物 3種 H18
小動物 8種 H16
陸上昆虫 27種 H19
植物 197種(特定外来生物は4種) H17

外来種はペットとして人気の生き物が多いですが、逃げ出したり捨てられたりして野生化するケースが多いようです。飼い主の方はしっかりと管理するようにお願い致します。