設楽ダムでは、環境影響評価法(以下、「アセス法」といいます)に基づいて、ダムからの放流水の水質を予測した結果、放流水の水温対策を行えば、影響はほとんど無くなると考えています。
設楽ダムでは、アセス法に基づき環境アセスを行いました。環境アセスでは、ダム完成後の水質について、「水温」、「水の濁り(SS)」、「水の汚れ(BOD)」などについて変化を予測しました。
ダム湖などの水深の大きな湖では、表面の水温と湖底の水温に差が生じます。このため、ダムでいったん水を貯めて放流すると放流水温が変化することがわかりました。
その対策として、下記のような、選択取水設備(※1)、ばっ気循環設備(※2)、導水路(※3)を設置することにより、戦後最大規模の渇水年に放流するような時にも影響を可能な限り小さくすることができました。
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ダムに貯めた水のうち、水温や水の濁りなどの影響の小さい(ダムへの流入水との差が小さい)場所から取水してダム下流へ放流します。 |
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ダムに貯めた水を、曝気(空気などでかき混ぜること)により、水温を調整します。 |
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ダム貯水池に流入する前に一部を取水し、水温や水の濁りの影響を受けないようにして、ダム下流に直接放流します。 |