これまでの取り組み
木曽三川下流部高潮・洪水災害広域避難検討会
木曽三川下流部において、高潮・洪水災害による犠牲者ゼロを目指し、関係自治体を中心とした木曽三川下流部高潮・洪水災害広域避難検討会が実施されています。
木曽三川下流部では、今後起こりうる想定を超えるような高潮・洪水災害に関する避難シミュレーションによる検討が行われており、検討会を通じて未曾有の高潮・洪水災害が発生したとしても、犠牲者ゼロを実現するため、必要な広域避難誘導策とは何かを検討しています。
木曽三川下流部高潮・洪水災害広域避難検討会 |
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第5回検討会(平成26年11月27日開催予定) |
第4回検討会(平成26年 8月 7日開催) |
第3回検討会(平成26年 1月30日開催) |
第2回検討会(平成25年11月15日開催) |
第1回検討会(平成25年 1月22日開催) |
広域避難計画の検討
シミュレーションを活用した広域避難計画の検討
■木曽三川下流部における高潮・洪水氾濫シミュレーション
スーパー伊勢湾台風による高潮に加えて、先行降雨により木曽三川において大規模な洪水が発生する状況を想定し、対象地域において高潮と洪水による氾濫が同時期に発生した場合、どのような状態になるのか。高潮・洪水氾濫シミュレーションを実施し、その結果をもとに検討を行っています。
■高潮・洪水避難シミュレーションの概要
大規模災害が発生した場合、どのようなことが起こりうるのか。地理的・社会的条件を反映させた高潮・洪水避難シミュレーションにより、災害時に想定されるさまざまなシナリオに基づいた事態進展を把握し、広域避難計画の検討を行っています。
■シミュレーションから把握された現状の課題
危機管理行動計画やアンケート結果を反映し、現状を再現したシミュレーションによれば、9万人を超える要救助者が発生すると推計され、そのうち1万人以上の方が緊急の救助を要すると推計されています。この場合、要救助者のうち92%は、避難を開始する前の段階で要救助者となる結果が把握されています。
要救助者が発生する主な原因として以下のことが考えられています。
要救助者が発生する主な要因 |
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避難勧告の発令タイミング(台風上陸9時間前)が遅い |
住民の避難開始タイミングが遅い |
浸水域内にある地元の避難所へ避難しようとする人が多い |
災害時における要配慮者が避難できない |
情報を取得できない人がいる |
このように、シミュレーション結果から浮かび上がってきた様々な課題について把握するとともに、高潮・洪水災害による犠牲者ゼロを実現するため、必要な広域避難誘導策とは何かを今後も継続して検討しています。