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富士山 世界遺産登録 決まる
 神聖で荘厳な姿の富士山は、山域から山頂への登拝及び山麓の霊地への巡礼を通じて、 富士山を居所とする神仏の霊力を獲得し、自らの擬死再生を求めるという独特の性質を持つ富士山信仰を育み、 また、海外の芸術家にも影響を与えた浮世絵など、多くの芸術作品に取り上げられてきました。 この信仰の対象・芸術の源泉である富士山は、世界でも高く評価され、平成25年6月22日、 カンボジアのプノンペンで開催された第37回世界遺産委員会において世界遺産(文化遺産) として登録されることが決定しました。

【正式名称】 富士山-信仰の対象と芸術の源泉
Fujisan, sacred place and source of artistic inspiration

登録直後の記者会見場 登録直後の記者会見場において (左から、川勝平太静岡県知事、 横内正明山梨県知事、近藤誠一文化庁長官(当時)、 木曽功ユネスコ日本国特命全権大使)

富士山の世界遺産登録への歩み
2005年4月 政財界人らでつくる認定NPO法人「富士山を世界遺産にする国民会議」が 世界文化遺産登録を目指して発足
2005年12月 山梨・静岡両県が「富士山世界文化遺産登録推進両県合同会議」(両県合同会議)を 立ち上げ、世界文化遺産登録に向けた活動を開始
2007年1月 日本の世界遺産候補を示す世界遺産暫定リストに登載
2011年7月 山梨・静岡両県が登録推薦書原案を文化庁に提出
2012年1月 日本政府が推薦書をユネスコ(国連教育科学文化機関)世界遺産センターへ提出
2012年8月~9月 ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)が現地調査を実施
2013年4月 イコモスによる評価結果及び勧告
2013年6月
第37回世界遺産委員会において世界遺産登録が決定(カンボジア、プノンペン)

トピックス
富士山世界遺産登録記念レセプション
 富士山世界遺産登録記念レセプションを開催しました。
 去る7月12日、富士山の世界遺産登録を記念したレセプションが、 山梨・静岡両県合同会議及び認定NPO法人富士山を世界遺産にする国民会議の共催により、 東京都内で開催されました。当日は、登録活動に携わってきた関係者など約850名が 喜びを分かち合うとともに、世界遺産に登録された富士山を守り、 後世に引き継いでいく決意を新たにしました。

もどる ホーム つぎ FUJISABO 通信 平成25年8月31日 第86号
発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所
静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221