事務所紹介
調査結果の概要
図2 地形変動量(H20とH21の比較) 谷底部堆積土砂量の推移
 平成12年11月の土石流発生後から毎年大沢崩れの谷底部には堆積土砂が増加しています。
 平成16年12月には大沢崩れを発生源とした土石流が発生し、堆積土砂量は一旦減少しましたが、その後に再び堆積土砂が増加した結果、 現在では平成12年及び平成16年の土石流発生前の堆積土砂量を上回る量の堆積土砂が大沢崩れの谷底部に堆積しています(図3)。
図3 谷底部堆積土砂量の推移

最近発生した土石流
  過去、大沢崩れでは、11月~12月や4月~6月にかけて土石流が度々発生しています。直近では、平成21年6月21日午前9時頃、および平成21年11 月14日午前9時40分頃に小規模な土石流の発生が確認されています。しかし、土石流が大沢川扇状地(標高900mより下流)へ到達している状況はなく、 一般への被害はありませんでした。また、平成16年12月5日の大規模土石流時には、大沢川扇状地の砂防施設により土石流を捕捉し、下流域での土砂災害を 防ぐことが出来ました。
大沢崩れ【御中道CCTVカメラ】で観測された土石流

平成16年12月5日に発生した土石流(大沢扇状地)
12月4日から5日未明にかけて降り続いた大雨や融雪により土石流が発生しました。この土石流により大沢川遊砂地では約11万立方メートルの土砂が堆積しました。
土石流発生前 第7上流床固工 土石流発生後 第7上流床固工 土石流発生後 大沢川遊砂地
※富士山大沢川で近年発生した土石流やスラッシュ雪崩のなどの映像を、富士砂防事務所HPで紹介しています。


もどる ホーム つぎ FUJI SABO通信 平成22年3月25日 第73号
発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所
静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221