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平成22年3月12日大沢川扇状地内において緊急時の防災対応として、土石流の流れの方向を制御する機能を持った「鋼製牛枠」をヘリコプターで据付する試験施工を行いました。 今回の試験で設置した「鋼製牛枠」は、本体3ブロック(下部2、上部1)と、上流側の重りとなる2つのカウンターウエイトで構成されており、建設機械の立 ち入りが困難な現場で、災害発生が予想された際の緊急的措置や災害発生後から本復旧工事までの応急措置としての活用が期待されます。 |
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…鋼製牛枠とは… 鋼製牛枠の「牛枠(うしわく)」とは、大河川の堤防護岸沿いの水の勢いを弱めることを目的として、丸太材を三角錐形に組んで現地に設置するもので、その 形が双角を備えた様であることから名付けられた伝統的な工法の一つです。「鋼製牛枠」とは、丸太材の代わりに鋼材を用いるもので、水の勢いを減らすだけで なく、土石流に対しても流れの向きを制御する効果や流下してくる転石をくい止める効果を期待して開発された新工法です。 |
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昭和44年(1969)富士山大沢川で、国による砂防事業が着手されました。今年度は着手から40周年となり、これまでの砂防事業が歩んできた歴史を紹介しています。今回はその3回目です。 |
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昭和47年の災害を契機として設置された「富士山大沢崩れ協議会」では、不測の土石流を考慮して、遊砂地の拡大・導流堤の配置・樹林帯の設置・砂防指定地
の範囲等の検討・扇状地堆積土砂の有効活用を図り、遊砂能力を維持することが必要などの提言がなされました。富士砂防事務所はこの提言を受けて、昭和55
年に富士山大沢崩れ扇状地砂防計画を策定するとともに、昭和57年には富士山源頭域調査工事に着手しました。 |
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FUJI
SABO通信 平成22年3月25日 第73号 発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所 静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221 |