ふじあさみ73号タイトル

「大沢崩れ」土砂堆積の状況調査
調査結果の概要
 富士砂防事務所では、大沢川扇状地での土石流対策事業とあわせて、源頭部における堆積土砂量についても調査を実施しており、今年度の計測結果が出ましたのでお知らせします。
 現在の大沢崩れの谷底部分(図1、2の赤囲みの部分)には、平成20年10月から平成21年10月の1年間で、約3万7千立方メートルの堆積土砂が増加し、全体で約36万立方メートル*1の土砂が堆積しています。
 この堆積土砂は大沢崩れの両岸から崩れた土砂が谷底に堆積したもので、谷底の堆積土砂量が約20万~30万立方メートルを超えると、スラッシュ雪崩や豪雨等により、土石流化して流れ下る可能性が高まると考えています。
 この時期は富士山の積雪量が最も多くなる時期とも言われており、スラッシュ雪崩発生の恐れも高まる時期となります。気温の上昇時や降雨時には、大沢崩れをはじめ富士山の渓流には近づかないように注意してください。
 *1:平成12年11月の土石流発生後を基準として、その後の変動量を計測しています。
図1 斜め写真で見る大沢崩れの変遷(谷底部の土砂堆積状況)


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発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所
静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221