+++ ふじあざみ63号(3)  +++
 

1月18日(木) フォーラム 
会場:由比町町民センター
●研究発表「私たちが暮らす由比町
 最初に、由比小学校4年生により、総合学習で学んだ由比町の歴史、文化、産業、地すべりなど、「由比町の素晴らしさ」や「どんな町なのか」を来場者に伝えるため、各テーマで調べたことについて、その成果を発表して頂きました。

●第1部「由比ってどんなところ?」
 第1部では、由比の産業や歴史、地質、また交通の要衝であることについて参加者に知って頂くため、クイズ形式で由比の解説を行いました。
 解説者の方々により、由比町の地形に関する特徴や、歴史、また地すべり災害の特徴などを分かり易く解説して頂きました。
 分かり易いクイズ形式で、客席にいた由比小学校と由比北小学校の児童からも歓声が上がりました。

 また歓迎アトラクションでは由比北小学校児童による「竹太鼓」の演奏が行われました。

 

●第2部 パネルディスカッション
 「由比地すべり対策事業のあり方」
 第2部では、NHK解説委員の山崎登さんをコーディネーターに迎え、由比の歴史・文化を踏まえた「由比地すべり対策事業の今後」について、議論を行いました。
 静岡大学農学部教授の土屋氏は、「豪雨や東海地震などの大規模な地震が発生した場合に由比町で想定される被害」について話され、由比小学校PTA会長の望月氏からは、「正しい防災知識を持てるように、改めて学び、知識の向上を図っていくことの大切さ」や、「災害などの事態を想定し、家族への連絡方法などについてしっかりと考え、普段の訓練に取り入れることが必要である」とのご意見がありました。また、静岡新聞社の田中氏からは、「地元のマスコミとして、住民への防災意識の啓発を呼び掛けていきたい。それが新聞メディアの役割であると考えている。」とのご意見もありました。
 最後に国土交通省の亀江砂防部長より「地すべりの前兆現象などの伝承・知識については、地域で共有していって欲しい。但し、前兆現象が必ず起こるとは限らないこと、前兆現象が現れたら現場に近づかないように注意して欲しい」との指摘を頂き、盛会のうちにディスカッションを終了しました。

出題されたクイズ
昭和36年に由比で発生した地すべりの
土砂(約120万平方メートル)は、小学校のプール
何杯分でしょうか?
(答えはページ右下にあります)
 1. 約3杯
 2. 約30杯
 3. 約300杯
 4. 約3000杯

1月19日(金) 現地見学会 
会場:サッタ峠周辺
●現地見学会
 当日は好天に恵まれ、わずかな時間でしたが、富士山を望む事が出来ました。参加者の方々には、サッタ峠周辺の急斜面からなる「由比地すべり」を実際に見て頂きました。また、歌川広重が描いた「東海道五十三次」と、ほぼ同じ風景が望めるサッタ峠展望台などを視察して頂きました。

 
現地見学会          ※クイズ答え:4.約3000杯分