ふじあざみ 第35号(9)

富士宮西高生がフジアザミの種むき作業体験!!  平成13年12月19日に、県立富士宮西高生22名が富士砂防職員といっしょにフジアザミの花の種むき作業を行いました。富士山源頭部(標高2,200m)で採取した乾燥させた花実から、ピンセットを使って綿毛をつけた種をほぐし、ごまのような小さな種だけを取り出す、根気のいる作業に、真剣なまなざしで取り組んでいました。
 富士宮西高は、総合学習のテーマの一つである「富士山研究」で富士砂防の事業をテーマに、講議や現地見学、植樹などを実施しており、今回の種むきもその一環として行われました。
ピンセットを使った種とり作業 この日とれた8000粒の種 (33.6g)
▲ピンセットを使った種とり作業 ▲この日とれた8000粒の種(33.6g)
積雪のお中道を歩く取材班
ナショナル ジオグラフィック取材

全世界の180ヶ国に1000万人もの読者を持つと言われる「ナショナルジオグラフィック(National Geographic)」は、数多くの古代遺跡や未知の地球、動植物の生態など驚異の世界を、世界第一線の写真家の撮影による迫力ある写真と文章で紹介する、総合写真誌です。その「ナショナルジオグラフィック」が、2002年8月に特集として富士山を取り上げます。その取材の一環として、富士砂防工事事務所と大沢川源頭部調査工事現場を取材しました。
 女性カメラマン、カレン・カスマウスキー女史積雪の中、お中道を訪れ、大沢崩れとヘリコプター資材輸送や工事作業を熱心に撮影していました。
▲積雪のお中道を歩く取材班
JICAのイラン国研修
大沢川遊砂地7号床固工にて
▲大沢川遊砂地7号床固工にて
源頭部調査工事現場で昼食
▲源頭部調査工事現場で昼食
 イランの砂防事業を担当している農業開発推進省のナビ・ヤリ所長ら5名が、11月20~21日にJICA(国際協力事業団)の現地研修に訪れ、大沢川扇状地の遊砂地、渓流保全工などの砂防施設と大沢崩れを踏査しました。大沢崩れの現地調査では、御中道に積雪のためアイゼンを着けての踏査となりました。
 ラマダン(断食月)にあたり食事を心配しましたが、旅行中は除外ということで、大沢川源頭部調査工事現場で、大沢崩れを眺めながら持参の敷物と食器を広げ、イラン式パン、ハム、びん詰めのキューリの漬物で優雅な昼食となりました。
 ナビ・ヤリ所長は現地見学の後「イランではコンクリートはあまり使用しないが、今後は積極的に使うよう検討したい」「土石流監視システムは是非取り入れたい」等の感想を述べていました。

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