ふじあざみ 第34号(7)

三浦雄一郎さんと富士山御中道を歩く
三浦雄一郎さん
三浦雄一郎さんのコメント
■数年前に富士山から下山途中、道を間違えて須走の方に迷い込み、お中道をさぐりあて、佐藤小屋にたどりついた。中世から続いている道をたどったことに奇妙ななつかしさを感じた。お中道は私のようなちょっと山好きにとっても「幻の山道」でできるなら一度はお中道回りをやってみたいと思っていた。 ■「お中道ぐるっと360度」計画を花岡所長さんから聞いたとき、本当に一周できるのかと信じがたい思いだった。さらにカナダからパトリック・モローや山伏修行中の外人、東大火山研究者やジャーナリストなどの多彩な研究者、専門家の皆さんとご一緒できるという。 ■台風で一般の参加は残念ながら中止になったが、中世からの修験道を台風が通り過ぎた、秋の紅葉のお中道の二日間、工事現場の地域復興作業の苦心ぶりも目の当たりにして、素晴らしい体験ができました。 ■以来、仲間達に「本当にできるの!」と信じがたく聞かれる。夢か幻のような現代の不思議体験でした。
 9月11日から予定されていた 「富士山お中道ぐるっと360度」 は台風15号のため公式行事は中止となりましたが、台風通過後、半日遅れで冒険スキー家・三浦雄一郎さんや外国人登山家など富士宮山岳会の強力支援のもと有志十数人により踏破しました。第一日目は富士宮口5合目から、昨年土石流発生時に荒れた大沢川を横断し、奥庭へ。翌日は台風一過の快晴のなか、南北アルプスを望みながら、富士吉田口登山道から須走胎内窟をへて、一周踏破しました。
宝永山頂より宝永火口をバックに
▲宝永山頂より宝永火口をバックに
2003年、70歳でエベレスト登頂を目ざす三浦さん。がんばってください!!
大沢崩れと御中道見学会 今年度も4回開催し、参加者中の最高齢は69歳、4回ののべ人数は130人にものぼりました。毎回多数のご応募をいただき、ありがとうございました。
第1回 7月26日
滑沢にて
▲滑沢にて
第2回 8月29日
お助け小屋にて
▲お助け小屋にて
第3回 9月26日
滑沢にて
▲滑沢にて
滑沢にて
▲滑沢にて
第4回 10月19日
滑沢にて
▲滑沢にて
お助け小屋から見晴台へ
▲お助け小屋から見晴台へ
大沢崩れ
▲大沢崩れ

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