ふじあざみ 第34号(6)

   8月20日~29日開催  キャンプ砂防2001 in富士山
 砂防の意義と中山間地域の実態と役割を体験的に学ぶ、「キャンプ砂防 2001 in 富士山」に全国から砂防を専攻する大学生5名の学生が参加しました。
 8月20日からの10日間、砂防施設見学、渓流調査教室、森林教室(植地林の下草狩り)、クイズウォークのスタッフ、火山洞窟講座、酪農体験、大沢川源頭部調査工事見学、富士山南西野渓上流(お中道)調査等、密度の高い合宿生活を過ごしました。
砂防施設の見学 岩樋下流土石流観測橋にて
(1)砂防施設の見学 岩樋下流土石流観測橋にて
(上左)京都大学M2年・道畑亮一(上中)宇都宮大学1年・鶴水忠宏(中左)筑波大学2年・荻原美香(中中)高知大学2年・福富菜津子(下右)宇都宮大学1年・伊藤拓弥
大沢川流路工で採水調査 富士山自然の森づくり (NPO) の仁藤事務局長から下草狩りの手ほどきを受けている
(2)大沢川流路工で採水調査 (3)富士山自然の森づくり(NPO)の仁藤事務局長から下草狩りの手ほどきを受けている
火山洞窟講座で富士風穴の氷穴を調査中 お助け小屋で自炊、寝袋では寒かった 南西野渓現地踏査「天の浮橋」の難所を
(4)火山洞窟講座で富士風穴の氷穴を調査中 (5)お助け小屋で自炊、寝袋では寒かった。 (6)南西野渓現地踏査「天の浮橋」の難所を

●実施日程
20日(月)
開講式・オリエンテーション
所長講話 「富士山の砂防事業について」
21日(火) 台風11号接近、豪雨の中 砂防施設の見学(1)(2)
(大沢扇状地沈砂地・岩樋)
リサイクルポットの組立・移植
渓流調査教室:講義
(武蔵流域研究所 小菅氏)
22日(水) 渓流調査教室:現地調査及び資料とりまとめ
(小菅氏より現地で渓流調査を教わる)
23日(木) 大沢扇状地クイズウォーク(スタッフとして参加)
24日(金) 森林教室 (植生林の下草狩り)(3)
(講師:富士山自然の森づくり 仁藤事務局長

火山洞窟講座
(富士風穴にて火山洞窟形成過程等学ぶ)(4)
(講師:ホールアース自然学校 下本氏・中澤氏)

25日(土) 酪農体験 ホームステイ
26日(日) 酪農体験
27日(月) 環境省生物多様性センター見学
大沢崩れとフジアザミ植生調査現場
お助け小屋 泊
(5)
28日(火) 富士山南西野渓上流域調査(6)-お中道を踏査
29日(水) 研修成果発表会
閉講式
キャンプ砂防に参加しての感想
 僕は、砂防について何も知らないまま、このキャンプ砂防に参加しました。知識不足のため理解できない話があり残念でした。逆に一つ一つが初めてで新鮮に感じました。仕事のほんの一部しか見ていませんが、これから進路を決めていくうえでの重要な参考になるのではないかと思います。再びキャンプ砂防に参加し、聞くだけではなく他の人達と意見を交わせるように成長していきたい。(鶴水忠宏さん)  自然を守るとか環境保護などに関心のある僕は、その批判対象のような砂防などの土木工事のことも勉強すべきだと考え参加しました。
 砂防と自然保護とは決して対極のことではなく、互いに密接な関係を持っていること、どちらかだけではなく幅広い考えを持って考えなければならないことを改めて感じました。(伊藤拓弥さん)

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