ふじあざみ 第31号(5)

富士山とともに30年の歩み その2
土石流の発生、流下状況を検知!
土石流監視・観測システム
 富士山における土石流の発生予測は、特異な地形・地質・気象条件等により降雨量 からは困難で、地域の人々や砂防工事に携わる人々の安全を確保するためには、早期に発生を把握するとともに土石流の実態について解明する必要があります。
  このため、CCTVカメラと光ファイバーケーブルを用いた監視、観測にいち早く着手し、現在は15箇所にカメラを設置して常時監視を行うとともに、事務所出張所及び富士宮市役所に映像を送っています。また、録画された映像を判読し、土砂移動現象を解析しています。
土石流監視カメラの写真 災害対策室(事務所)の集中監視モニターの写真
土石流監視カメラ 災害対策室(事務所)の集中監視モニター
土石流発生の状況の写真 土石流発生の解析図
土石流発生の状況 土石流発生の解析
土石流監視システム位置図
土石流監視システム
緑の保全・植生工の展開
 大沢崩れの調査工事現場では、増沢武弘静岡大学教授の指導のもと植物の力を借りて斜面 を保護するフジアザミを導入し、さらに現在はミヤマハンノキの導入を試みています。また、東三郎北海道大学名誉教授の指導を得て住民の皆さんや市内小中学生とともにリサイクルポットを用いた森づくりにも取り組み、昨年は2000鉢のポットを製作し、大沢扇状地の砂防樹林帯等に植林しました。
 静岡県が策定、推進する「富士山100年プロジェクト3776構想」を積極的に支援しています。
大沢扇状地における砂防樹林帯の写真
大沢扇状地における砂防樹林帯
富士山を守る植物たち
静岡大による源頭部調査工事現場での植栽の写真 扇状地へリサイクルポットの苗木を移植の写真
静岡大による源頭部調査工事現場での植栽(B斜面 侵食フロント)
扇状地へリサイクルポットの苗木を移植
小学生へのリサイクルポットによる植林の写真 ボランティアによる協力を得てフジアザミの移植活動の写真
小学生へのリサイクルポットによる植林
ボランティアによる協力を得てフジアザミの移植活動



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