ふじあざみ 第30号(7)

タイトル 第5回富士山への手紙・絵コンクール
表彰状を授与する村松審査委員長の写真
▲表彰状を授与する村松審査委員長
表彰式・講演会
“あなたの心を富士山へ”と題した平成12年度第5回『富士山への手紙・絵コンクール』の表彰式ならびに記念講演会が、昨年12月3日に富士宮市民文化会館にて開催されました。 今回はスペインやロシア、カナダなど海外9カ国からの応募を含め、北は北海道、南は沖縄までの44都道府県から7,313点の作品が手紙部門と絵部門に寄せられました。10月27日の最終審査には委員長に作家の村松友視先生をお迎えし、最優秀賞、優秀賞、佳作、郵便局特別 賞が選ばれました。また展示室に応募絵画が全て展示されました。なお、絵画の入賞作品を用いてカレンダーが作成されます。
タイトル 最終審査
村松審査委員長の顔写真
村松審査委員長
総評
●絵  部門  橋本審査委員
 特に、絵画塾の先生の指導による図案が、幼児期の子供の中にある本来の自由さを失わせているという影響が年々迫って目立ってきました。今回はその中でも“素直”な感性を軸に選んでみました。中学、高校・成人の作品でも、正攻法の作品らしい作品が選ばれたと思います。
●手紙 部門  村松審査委員長
 富士山と、実際つきあった手応えが大事だと思います。特に、小学生低学年では、そういう子供らしい感受性を基準に選びました。また、富士山と親しんでいる地方の子供が、遠い、富士山と縁のない土地へ根ざして、あらためて富士山の力を知るというアングルも面 白いと思いました。富士山を通して、父親の大きさを発見し、成人の中の素直さにも新鮮さを感じました。また、今年は高齢の方々からの多くの応募があり、心強く感じました。

タイトル 記念講演
宮崎 学氏
(自然界の報道写 真家)
土門 拳賞受賞
お住いの信州を中心に、北海道や都心で、時には自動撮影のロボット・カメラを用いてとらえた野生動物生態の数多くの写 真を駆使して、わかりやすく、説明力をもって自らの自然観を1時間に凝縮して語られました。
宮崎 学氏の顔写真
時間のうつろいと自然動物たち
 自然のなかで、特にライフサイクルの短い野生動物に環境の変化や人間への影響に関わるサインがひそんでいます。
 誕生の数だけ死があり、命のつながりが環境をつくっています。人間は自然の時間と場所の一部を借りて、自然に守られていることを自覚し、いい環境を子どもたちに継承することが私たちの役目と思います。
宮崎 学氏の撮影した写真




前ページホーム 次ページ