 |
医師・登山家
ぐるっと歩こう360度塾長
富士山大沢崩れ
研究会メンバー
12月はヘリで 大沢崩れを調査。
|
|
今井
通子氏 |
楽しみながら環境を学び行動する
|

防災に関しては災害を被りそうな場所に住まないことを基本と考えますが、例えば、大沢の谷から上に見える不安定な大きな岩盤は、自然を伸び伸びさせてよいとは思えず、町田先生、渡邉宮司と白籏さんの中間で、虫歯の詰め物のようにでもいいから、少しの手は入れるべき。しかし技術で自然を封じ込めることは、人間にはそんな技術も力もなくできないと考えます。
地球温暖化については70年代のヒマラヤ登山の際、気象がおかしいと感じていましたが、科学的証明される頃はすでに手遅れにならなければ良いが。大沢崩れで90年代から11月に土石流が頻発し始めたのも、温暖化との関連が懸念される。
現在はマラソンとコンサートや森林グッズの製作などと自然学習を一緒にした森林走遊学大会を実施しています。楽しみながら環境を学び、地元の方々と行動する人々の交流の輪が広がり、山に対して環境保全に関わる活動をやりたいという若い人は増えている。将来富士山でも森林走遊学や生態系維持林作りの植林などを実施したい。環境教育の場としての富士山の利用はきっと保全にも役に立ち、「御中道360度めぐり」は是非続けて、日本の文化として世界の人たちに紹介したいと思っています。
|
|