ふじあざみ 第27号(2)

事業予算の概要
1.概要
富士山南西山麓における、大規模な土砂流出に伴う災害から地域と下流の重要交通網等を保全するため、大沢崩れを有する大沢川の遊砂地、ならびに南西野渓の土石流対策砂防施設の整備を主とし、流木対策および土石流監視システムの整備を含む、総合的な土砂災害対策を積極的に推進し、安全で安心できる地域づくりを図ります。 この際、当地域の優れた自然に配慮し、除石土砂の有効活用、運搬手段の開発等、環境負荷の軽減をはかるとともに、豊かな自然植生の復元を支援することとします。
 
2.事業費
事業名 箇所名 平成12年度事業費 平成11年度事業費 対前年比
直轄砂防事業 富士山 2,810 2,735 1.03
※事業費は調査費を含みます。
※平成11年度事業費は当初事業費※平成12年度事業費には、国土交通省関係分を含みません。
(単位:百万円)
2.主要事業
事業名 内容
土砂災害対策 1.大沢崩れ対策
・大沢扇状地の堆積土砂の、除石工事および床固工の補強工事を行います。
・また上流大沢源頭域では、大沢崩れ調査工事について、滝保護工に着手します。
2.南西野渓対策
・凡夫川凡夫第1砂防ダム本体工事に着手します。
総合土砂管理
対策
砂防事業と海岸事業が連携することにより、大沢扇状地の堆積土砂を富士海岸侵食対策のための養浜材料として有効活用を図ります。
情報基盤、
安全管理システム
土砂災害から人命を守るため、降雨等の情報収集、処理機器、土石流監視カメラを設置する等の警戒避難態勢の整備を富士山南西野渓などにおいて推進します。
技術開発 富士HEARTシステムの実用化試験を弓沢川における軌条で継続して実施します。
その他 これまで実施した事業を総括し、今後のあるべき姿の展開を図るため、「富士砂防工事事務所発足30周年記念事業」を実施します。
大沢川遊砂地
大沢川遊砂地落差工
大沢川遊砂地
富士山源頭部調査工事
大沢川遊砂地 平成12年度
富士山直轄砂防事業位置図

(1)猪の窪沈砂地工護岸工事
(2)大沢川源頭部調査工事
(3)大沢川扇状地除石工事
(4)大沢川扇状地床固工工事
(5)大沢扇状地樹林帯整備工事
(6)足取川渓流保全工工事
(7)大久保沢渓流保全工工事
(8)溜野沢渓流保全工工事
(9)溜野沢浅間橋架替工事
(10)凡夫川ダム工群工事
(11)砂沢川砂防ダム(用地取得)

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