ふじあざみ 第27号(1)
ふじあざみ
富士山イメージ この度、『富士砂防だより』が『Fuji SABO通信 ふじあざみ』と名称を変え、スタイルも一新してリニューアルいたしました。ますます楽しく役立つ情報を満載していきたいと思っておりますので、今後ともご愛読よろしくお願いいたします。
みんなで防ごう土砂災害
平成11年に起きた土砂災害は1,501件、全国47都道府県のすべてで発生し、6月の広島市・呉市を中心とした集中豪雨では、24人もの尊い人命が奪われました。新たな宅地開発等に伴い、土砂災害の危険箇所は年々増加の傾向を見せています。そこで国では『土砂災害防止法』を定め、土砂災害の恐れのある区域での危険周知、警戒避難体制整備、住宅等の新規立地の抑制、既存住宅の移転促進や、火山地域に対して火山防災マップを配布するなど、土砂災害を未然に防ぐ対策を推進しています。


土砂災害
土砂災害ってなあに?
大雨が降って山やがけが崩れたり、水とまじり合った土や石が襲って家や道路を壊し、人の命まで奪ってしまう恐ろしい災害です。豊かな自然に恵まれた日本ですが、反面、国土の7割が山地で急流の川が多く、台風や集中豪雨などの気象条件によって土砂災害の発生しやすい環境にあります。
土石流
広島県広島市佐伯区の荒谷川で
流木を巻き込み流下した土石流(平成11年6月)
山や川底の石や土砂が集中豪雨などで一気に下流へ押し流される現象を言います。一瞬のうちに人家や畑などを壊滅させてしまいます。
こんな現象が起きたらすぐに避難
●山鳴りがする
●急に川の流れが濁り流木が交ざっている
●雨が降り続いているのに川の水位が下がる

地滑り
地附山の大規模地すべり
(昭和60年7月、長野市)
斜面の土が地下水の影響と重力により下に移動する現象。一般的に移動する土の量が多いため甚大な被害を及ぼし、動き出すと完全に停止させるのは非常に困難です。
こんな現象が起きたらすぐに避難
●沢や井戸の水が濁る
●地面にひび割れができる
●斜面から水がふき出す

がけ崩れ
がけ崩れにより住宅2戸が全半壊
(平成9年7月、石川県内浦町)
地中にしみ込んだ水分が土の抵抗力を弱め、雨や地震などによって急激に斜面が崩れ落ちる現象。スピードが速いため、人家の側で起きると死者の割合も高い災害です。
こんな現象が起きたらすぐに避難
●がけに割れ目が見える
●がけから水が湧き出ている
●がけから小石がぱらぱらと落ちてくる


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