「無人化施工バックホウの操作訓練」実施

 近年、自然災害のリスクが高まっており、建設作業員への二次災害の恐れがある現場などでは無人化施工機械により工事を進めるケースも増えてきています。富士山が噴火したり、その恐れが生じた時にも安全性を担保しつつ工事を行う必要が生じる可能性があります。また、無人化施工技術については、今後建設現場の生産性向上にも繋がっていく技術となり、ますます活用の機会が増えるものと思われることから、この度、重機オペレーター等の有資格者を対象とした「無人化施工バックホウの操作訓練」を開催しました。(令和7年1月24日~2月20日)


 訓練は、中部地方整備局が保有する、「簡易型遠隔操縦装置ロボQS」
という装置を用い、大沢川遊砂地内にて実施しました。

簡易遠隔操縦装置
ロボQSとは

 災害発生時など、現地において装置を既存バックホウに取り付け、無人遠隔操縦車として使用することを可能にする装置。

  バックホウ操縦リモコン ロボQSの設置状況

■無人化バックホウによる土砂掘削状況

無人化バックホウ操作の動画
(富士砂防事務所HP)

■モニターによる遠隔操作状況


■参加者の意見・感想

 通常のバックホウ操作とは異なり、振動や車体にかかる負荷(油圧)などが分からず、指先のみでの操作となるため、バケットの角度などの調整が難しかった。モニター越しの操作は、距離感をつかむのに苦労したため、VRを活用できれば操作がしやすくなると思う。今後、人手不足の解消にもつながると感じた。