【特集】 富士山火山噴火対応演習 〜火山灰での車両走行体験〜

■走行体験の目的

 降灰(細粒な火山灰)があると、車の走行に影響があると考えられます。今回は火山灰上を走行し、自動車の走行性能の課題等を確かめるとともに、避難対応について検討を行う機会としました。

■走行体験の概要

参加者の状況 走行条件

●開催日:令和3年2月19日
●参加機関:国土交通省のほか、市町、県警察、富士山火山防災研究センター等の9機関が参加しました。

■火山灰での走行体験

●走行車両と火山灰の条件

  • 富士山スコリアと桜島火山灰の2種類について走行体験を実施しました。
  • 勾配は、緊急調査で林道を使用することを想定し、12%勾配としました。
  • 降灰厚さは、降灰後土石流の危険性が高くなると言われる10cmと半分の5cmを用意しました。
  • デモ走行ではFF車、FF車(チェーン付)、4WD車を用意して、降灰厚10cmでの駆動方式による登坂の違いを確認しました。
  • デモ走行後は各参加機関の車両で走行体験していただきました。

※富士山スコリア:富士山噴火時の噴出物で赤みがかった軽石。
※FF車:エンジンと駆動輪が車体前方にある車。 4WD:前後の車輪が駆動する車。

桜島火山灰

桜島FF車

▲FF車/降灰厚5cm、勾配12%

桜島4WD車

▲4WD車/降灰厚5cm、勾配12%

●FF車:登坂に時間がかかりました。
●4WD車:比較的容易に登坂できました。

富士山スコリア

富士山スコリアFF車

▲FF車/降灰厚5cm、勾配12%

富士山スコリア4WD車

▲4WD車/降灰厚5cm、勾配12%

●FF車:登坂に時間がかかりました。降灰厚10cmでは登坂できませんでした。
●4WD車:比較的容易に登坂できました。



もどる ホーム つぎ FUJISABO通信 令和3年4月 第117号
発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所
静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221