〜 特集 富士砂防事務所における砂防工事(ハード対策) 〜

■沈砂地工(ちんさちこう)

土砂を堆積させるポケットを整備し、土石流を止めています。沈砂地工には、沈砂地と遊砂地があります。

砂防堰堤には、透過型と不透過型があり、土砂や流木の発生状況によって使い分けています。

○沈砂地(ちんさち)
・現地盤を掘り下げて、穴状にポケットを整備した構造です。施工はスムーズに行えますが、掘削した土砂の運搬先が必要となります。
○遊砂地(ゆうさち)
・現地盤の掘削と築堤を合わせた構造です。掘削ででた土砂を構造物の築造に用いることにより、土砂の有効活用を行っています。

○遊砂地構造は築堤を行うことにより、掘削量を減らしながら堆積量を確保することが出来ます。

構造断面図・風祭沈砂地・砂沢遊砂地

■緊急減災対策工(きんきゅうげんさいたいさくこう)

富士山の火山噴火による土石流等を制御するために、緊急減災対策用のブロックを整備しています。 富士山の全周にブロックの備蓄場所を整備し、緊急時にいち早く対策が出来るようにしていきます。現在は富士宮市に約2,000個、富士河口湖町で約3,000個が製作・設置されています。

■アマツバメの工事紹介 〜砂防ソイルセメント工法とは?〜

○堰堤や護岸部分をコンクリートではなく、土砂とセメントを混ぜ合わせたもので築造する工法です。
○現地で発生した土砂を用いることで、土砂搬出量を抑えることができ、より安全な施工が出来ます。
○良質な土砂をたくさん有する富士山では有効な工法となります。
○砂防ソイルセメント工法は外側を保護材で囲い、内側に砂防ソイルセメントを充填します。
○セメント量を抑制することで工事費を少なくできます。

 

砂防ソイルセメント工法の施工方法

富士砂防事務所 マスコットキャラクター「アマツバメ」

現場の土の状態や、その日の天気などによって配合量を変えているんだ!上図のサイクルを何層にも繰り返すことにより堰堤ができあがるよ!

  事業効果や工事の詳細については、富士砂防事務所HPへ!

富士砂防事務所 マスコットキャラクター 「アマツバメ」



もどる ホーム つぎ FUJISABO通信 令和2年8月 第114号
発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所
静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221