〜 特集 富士砂防事務所における砂防工事(ハード対策) 〜

■火山噴火対策(ハード対策)の種類

富士砂防事務所では土砂災害の防止・軽減のため主に4つの砂防工事を実施しています。
○砂防堰堤工(さぼうえんていこう)  ○除石工(じょせきこう)  
○沈砂地工(ちんさちこう)  ○緊急減災対策工(きんきゅうげんさいたいさくこう)

■砂防堰堤工(さぼうえんていこう)

沢や谷地形に堰堤を整備して土石流を止めています。

砂防堰堤の効果

砂防堰堤の効果画像

砂防堰堤には、透過型と不透過型があり、土砂や流木の発生状況によって使い分けています。

○不透過型堰堤(ふとうかがたえんてい)
・土砂、流木等を大きさに関係なく満杯になるまで堰き止めます。
・土砂が堆積した後は、河川の勾配を緩やかにすることでその後に流れてくる土石流の勢いを抑えます。
○透過型堰堤(とうかがたえんてい)
・粒径の小さい土砂は流下させ、粒径が大きい土砂、立木等は堰き止め、効率よく土砂を補足し、下流域の土砂災害を防止・軽減します。

不透過型堰堤・千束第5堰堤(透過型堰堤)・透過型堰堤

■除石工(じょせきこう)

○堰堤や沈砂地、遊砂地に大量に土砂が堆積した場合、除石(掘削)を行い、施設の効果を発揮出来るように整備しています。
○特に富士山は大沢崩れから、現在でも多量の土砂が流出しており、堆積した土砂の撤去は重要です。
○撤去した土砂は、道路の盛土や、海岸の養浜材等に有効活用しています。

護岸天端まで堆積した土砂を撤去(大沢扇状地)



もどる ホーム つぎ FUJISABO通信 令和2年8月 第114号
発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所
静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221