特集 富士山大沢崩れの土砂災害に立ち向かう!!
対策@ (大沢崩れ対策実施中) 大沢崩れからの土砂発生を抑えます!!
大沢崩れの崩壊地下端部では、土砂の流出を抑制するための工事を行っています。
富士山源頭部対策工の考え方
谷底が掘れることで、斜面が崩れ、谷の幅が広がっていくので、谷底が掘れないように谷底に構造物(横工)をつくります。
また、横工の上流にコンクリートブロックをたくさん配置して横工を保護します。
 ただ、工事現場は、たびたび落石が発生する大変危険な環
境です。作業員の安全を確保するため、谷底に人が入っての
作業はできません。そこで、新しいICT技術の活用に積極的に取り組んでいます。
さらに、環境へ配慮するため工事車両が入れないことや、標高が高いので天気が変わりやすかったり、気温気圧も低いなど、日本一過酷な現場で砂防工事を行っています!!

富士山源頭部対策工の考え方
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特集 富士山大沢崩れの土砂災害に立ち向かう!!
取り組み@ ヘリコプターを利用して上空から工事を実施!!
  谷底に設置する「横工」の工事は、全てヘリコプターで行います。作業員が危険な谷底に入って作業することはありません。
ヘリコプターを利用して上空から工事を実施!!
取り組みA
遠隔操作の無人重機を現場に投入!!

  谷底での作業では、安全を確保するため、作業員が重機に乗って操作することができません。そのため離れた場所からの目視、もしくはカメラ映像をモニターで確認しながら操作することができる「無人化施工機械」を活用しています。

モニターを用いた遠隔操作
取り組みB  安全な測量技術の活用!!
  ドローンによる安全な場所からの写真撮影やレーザー測量により、地形や施工形状を確認します。作業員の安全を確認しながら施工をすすめています。
▲ ドローンによる写真撮影 ▲
▲ ドローンによる写真撮影 ▲
取り組みC 環境に配慮した工事を行っています!!
  谷底での作業では、安全を確保するため、作業員が重機に乗って操作することができません。そのため離れた場所からの目視、もしくはカメラ映像をモニターで確認しながら操作することができる「無人化施工機械」を活用しています。

対策A(土石流を捕捉します) 遊砂地工で土石流を受け止めます!!
大沢扇状地では、約150万m3の土砂を貯めることができる遊砂地工が整備されています。
  大沢川遊砂地工は、全長約4km、幅約1kmの日本最大級の砂防施設で、大沢崩れから流れ出た土石流から下流域を守るためにつくられました。
災害を防止するためには、貯砂容量を確保し続ける必要があるため、貯まった土砂は除石しています。

大沢川遊砂地工 全景/大沢川遊砂地工 第7上流床固め工


もどる ホーム つぎ FUJISABO通信 平成29年7月11日 第102号
発行:国土交通省中部地方整備局 富士砂防事務所
静岡県富士宮市三園平1100 電話 0544-27-5221