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懇談会資料―2 川に親しむ 川づくりとまちづくりを一体的に考える

 第3回 矢作川の環境を考える懇談会アンケート 旭 町 

(1)川をどのように捉えているか。
当町の中央を横断する矢作川は、地域住民はもとより管外の人たちにも当河川が貴重な役割を担っていることを認識している。
第一に矢作ダムが所在する町として、当ダムが持つ多目的な働きに対する協力や支援をしていること。
第二に当町の総合計画に掲げた「人と自然にやさしいまちづくり」という施策の中で水を除いては目標の達成ができないこと。
第三には平成7年度に国土庁の認定を受けた「水の郷百選」の認定地域として、水環境保全に取り組んでいること。等が当町の川に期待する役割である。

(2)誇れる川、川づくり
当町が川に期待する最も大きいポイントは「親水性」である。
親水性をより効果的に高めるには適度の流量が必要であるが、矢作ダムが構築されてから、昔の川は部分的に水無川となり、沿線住民や漁業組合の協力を得て、平成8年から夏期の5ヶ月間(5〜9月)は毎秒2.9トン、その他の期間は毎秒1.49トンの流量を確保できた。(以前は0.8トンであった。)
川に水が戻ったことで、親水性は一気に高まり、毎年夏休み中の川のにぎわいが街中を活気づけている。
当町内の矢作川を利用して、平成6年のわかしゃち国体には、夏期大会のうちのカヌー競技(スラローム、ワイルドウォーター)の会場となり、さらには同じ年にカヌーのワールドカップ大会も開催されて、カヌー選手からは日本一のカヌーコースであるという評価を受けている。
清流と一体的な場所として河川敷広場がある。
当町内には4か所の河川敷広場を保有しており、その広場は1か所平均2〜3haの面積があって、多目的広場、ゲートボール場、テニスコート、野球場等を備え、来町者には空地を利用してオートキャンプ場にも活用されている。
今後における川に親しむ方策としては、平成9年3月に、小原村と共同して策定した「矢作川上流部環境整備計画」に基づいて推進することとしている。
この計画は、矢作川の適正な河川空間利用のあり方と河川環境保全の方向を示すことを目的として策定したもので、第3次旭町総合計画とも整合させている。
(以下、この計画の内容は「B川づくりとまちづくりを一体的に考える」テーマで紹介する。)
なお、現在整備が完了している流域の代表的な場所として、「島崎パブリックプラザ」があり、テニスとゲートボールを楽しむ人たちの拠点となっている。

(3)川づくりとまちづくりを一体的に考える。
◎矢作川上流部環境整備計画のテーマ
山と川と人々のくらしを守り、流域の交流を促進する。
◎計画の方針
1.流域の水と緑のネットワークの核となる河川と森林の生態系の保全
2.水源林の機能を維持するための森林管理の推進
3.自然や地域のくらしを守る適正な河川利用の誘導
4.安心して暮らせる安全な川づくり
5.河川を軸とした下流域との交流拠点の形成と地域振興
6.地域の指導者、リーダーの育成

上記の方針を推進する施策としては、次のとおりである
 
地域整備方針 施策メニュー 内容
(1)流域の水と緑のネットワークの核となる河川と森林の生態系の保全 自然観察会・シンポジウム等の実施 ・生態系に関する自然観察会の実施
・自然環境、生態系に関する専門家と行政関係者や地域住民によるシンポジウムの開催
(2)水源林の機能を維持するための森林管理の推進 森林保全対策の検討 ・流域管理的な考え方に立った森林地域の管理方策の検討
・森林関係者による意見交換の場を設ける
勉強会、観察会の実施 ・森林に関する勉強会、自然観察会の実施
(3)自然や地域のくらしを守る適正な河川利用の誘導 誘導方法の検討 ・利用箇所、利用施設への誘導看板の設置
勉強会の開催 ・流域の自然機能(森林機能、生態系機能)に関する勉強会の開催
(4)安心して暮らせる安全な川づくり 協議会等の開催 ・河川管理者と地元住民の意見交換の場を設け、地域の合意形成により治水目標を設定する
(5)河川を軸とした下流域との交流拠点の形成と地域振興 イベントの実施 ・矢作川河川敷を利用した、流域一体となったイベントの実施
・矢作川を歩く会、源流探索等、矢作川を知るためのイベントの実施
・カヌー大会、河川清掃等の実施
(6)地域の指導者、リーダーの育成  勉強会の開催 ・指導者育成のための自然環境や地域の歴史・文化に関する勉強会等の実施
地域の中心組織の育成 ・矢作川に関わる市民団体のネットワーク化
 
この計画による河川利用拠点と観光交流拠点のイメージ図は、別添のとおりである。

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