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3章−5)

3章:利水の現状

5)水利用の現況
 豊川は東三河地方の水道用水、工業用水、農業用水、発電の主要な水源として利用されており、許可水利権として全体で176件あり、最大取水量の合計はおよそ36.5m3/sでその大部分は豊川用水となっています。

(1)水利使用状況
 河川法にもとづく許可水利権数と最大取水量は、平成10年10月現在表3−2となっています。

表3−2 豊川水系 水利権許可一覧表
表3−2 豊川水系 水利権許可一覧表


豊川からの主な取水
(H10.10現在)(単位:m3/s)
図3−4 豊川からの主な取水系統
図3−4 豊川からの主な取水系統


表3−3 豊川水系の利水の経過
年(西暦)
主な経過
永禄10年(1567年)
明治20年(1887年)
明治27年(1894年)
明治43年(1910年)
昭和24年(1949年)
昭和32年(1957年)
昭和33年(1958年)
昭和33年(1958年)
昭和36年(1961年)
昭和39年(1964年)
昭和43年(1968年)
昭和53年(1978年)
昭和55年(1980年)
平成2年(1990年)
松原用水の井堰が完成
賀茂用水着工
賀茂用水を延長して牟呂用水となり完成
長篠発電所(現在中部電力)運転開始
豊川用水、宇連ダム建設に着工
佐久間ダムから導水の合意
豊川用水に上工水道用水が参加
宇連ダム完成
大野頭首工完成
豊川用水一部通水
豊川用水完成
設楽ダム実施計画調査着手
豊川総合用水事業着工
豊川水系水資源開発基本計画の閣議決定


(2)豊川用水の概要
 豊川用水事業は、豊川の自流及び豊川上流の宇連ダムを水源とするほか、天竜川水系の大入川、大千瀬川から15m3/sの水を宇連ダムに導入して貯留するとともに佐久間ダムから最大14m3/s、年間5,000万m3以内の水を宇連川に導入し、大野頭首工より取水をしています。  
 大野頭首工より取水した水は、途中で東部幹線と西部幹線に分かれて下流に向かいます。  
 東部幹線水路は渥美半島を縦断して渥美町まで、西部幹線水路は豊川市を経て蒲郡市に至っています。幹線水路は途中のため池により配水調節を行い、愛知県東南部の平野、渥美半島全域、並びに静岡県湖西市を含む地域に水道・工業・農業用水を供給します。  
 また、大野頭首工下流約15Km(豊川距離標25Km付近)にある、牟呂松原頭首工から取水した水は主に豊橋市、豊川市に水道・工業・農業用水を供給します。

水道用水: 4市7町(給水人口71万人)(豊橋市、蒲郡市、豊川市、新城市、田原町、赤羽根町、渥美町、一宮町、小坂井町、御津町、音羽町)
工業用水: 豊橋市他蒲郡地区、湖西地区
農業用水: かんがい面積5市7町、20,180ha(豊橋市、蒲郡市、豊川市、新城市、湖西市、田原町、赤羽根町、渥美町、一宮町、小坂井町、御津町、音羽町)

写真3−4 水道水
写真3−4 水道水
写真3−5 工業用水
写真3−5 工業用水

水利用の状況写真

写真3−6農業用水(施設園芸全景)
写真3−6農業用水(施設園芸全景)

写真3−7 農業用水(露地作物)
写真3−7 農業用水(露地作物)

図3−5 豊川用水による水供給区域図
図3−5 豊川用水による水供給区域図

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