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中間報告書用語集

一級河川 イッキュウカセン
 国土保全上または国民経済上特に重要な水系で、政令で指定したものに関わる河川で建設大臣が指定したもの。一級河川の管理は原則として建設大臣が行うが、建設大臣があらかじめ都道府県知事の意見を聞いたうえで指定する区間については、都道府県知事に管理の一部を行わせることとしている。

開発水量 カイハツスイリョウ
 水資源開発によって新たに利用可能となる量。

霞堤 カスミテイ
 洪水時に河道の水の一部が堤防の合間から氾濫し、下流の被害を低減させる働きを持つ堤防を霞堤といい、霞堤から溢れた水が湛水する地区を霞と呼んでいる。豊川には現在も牛川、下条、賀茂、江島の4霞がある。 河川環境 カセンカンキョウ
 河川に関わるすべての環境をいい、?河川の自然環境(河川の流水に生息・繁茂する水生動植物、流水を囲む水辺地等に生息・繁茂する陸生動植物の多様な生態系)及び?河川と人との関わりにおける生活環境(流水の水質(底質を含む)、河川に係る水と緑の景観、河川空間のアメニティ等)をいう。

河川環境管理基本計画 カセンカンキョウカンリキホンケイカク
 河川環境の保全と創造に関わる施策を総合的かつ計画的に実施するための基本事項を定めた管理の基本計画。水環境の管理と河川空間の管理から構成される。 河川管理 カセンカンリ
 河川について洪水、高潮等による災害の発生が防止され、河川が適正に利用され、及び流水の正常な機能が維持されるとともに河川環境の整備と保全を行うための河川についての総合的な管理、国土の保全と開発に寄与し、公共の安全を保持し、かつ公共の福祉を増進することを目的とする。具体的には河川台帳の調整保管、河川工事、河川管理施設の操作等の事実行為、河川区域等の指定、河川使用および河川に関する規制、費用負担命令、公共負担等の行政処分等、河川の保全および改良ならびにこれらに付随して行われるいっさいの行為を言う。 河川空間管理計画 カセンクウカンカンリケイカク
 河川環境管理基本計画に基づき、河川空間の保全と利用が地域社会の重要な課題となっている地域における河川への多様な要望に応えるべく、治水・利水等河川機能に関する歴史的経緯を踏まえ、また、地域社会の意向や将来動向に基づく長期的視野から策定したもの。河川空間管理計画は、河川空間の管理方針を示す「河川空間配置計画」と河川空間の整備方針を示す「施設整備計画」から構成されるものである。 河川整備基本方針 カセンセイビキホンホウシン
 河川法第16条に基づき、河川管理者がその管理する河川について、計画高水流量その他当該河川の河川工事及び河川の維持についての基本となるべき方針に関する事項について定めたもの。一級河川は河川審議会の意見を聞いて建設大臣が、二級河川は当該都道府県知事が総括する都道府県に都道府県河川審議会が置かれているときには当該都道府県河川審議会の意見を聞いて都道府県知事が、水系毎に定めることになっている。また、河川管理者は、河川整備基本方針を定めたときは遅滞なくこれを公表しなければならない。

河川整備計画 カセンセイビケイカク
 河川法第16条の2に基づき、河川整備基本方針に沿って、計画的に河川の整備を実施すべき区間について、ダム、堤防等の具体的な河川工事、河川の維持の内容に関する事項について定めたもの。河川整備基本方針が長期的な方針について定めるものであるのに対して、河川整備計画は当面の具体的な河川整備の計画について定めるものである。策定手続きとして、有識者の意見聴取、公聴会の開催等関係住民の意見の反映、地方公共団体の長の意見聴取が河川法に定められている。また、河川管理者は、河川整備計画を定めたときは遅滞なくこれを公表しなければならない。

河川水辺の国勢調査 カセンミズベノコクセイチョウサ 
 環境の観点から捉えた河川に関する基礎情報を収集、整備するための定期的、継続的な調査。河川の瀬と淵等の河川調査、河川内の魚介類や植物、鳥類等の生物調査及び河川空間の利用者数などの河川空間利用実態調査から構成される。

河道 カドウ
 地表に降った雨水が重力の作用のもとに主として河床の摩擦抵抗を受けながら集中して流下する部分。地形学的に山地河道、扇状地河道、中間値河道、デルタ河道に分類される。

河道計画 カドウケイカク
 決められた流量(計画高水流量)を安全に流下させ、かつ河床変動の少ない安定した河道の維持・形成を計画すること。

河道整備 カドウセイビ
 洪水時に流水を円滑に低下させるために行う高水敷や低水路河床、堤防・低水路法線の整正や草木の伐採、張芝等のこと。また、河川環境整備の一つとして行う環境護岸、高水敷、せせらぎ水路、散策路等の整備のこと。

河畔林 カハンリン
 河川に沿って存在する帯状の樹木群。近年、洪水時の越水による洗堀の防止及び氾濫流による破堤部の拡大の防止等、災害の発生を防止・軽減する効果が注目されている。

環境基準 カンキョウキジュン
 環境基本法(1993年制定)に基づき、人の健康を保護し、及び生活環境を保全するうえで維持されることが望ましい基準として、大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染及び騒音に関する環境上の条件についてそれぞれ環境基準を定めることになっており、豊川水系においても水質の汚濁に関わる基準が定められている。

慣行水利 カンコウスイリ
 旧河川法の制定前あるいは法河川指定前から、長期にわたり継続、かつ反復して水を利用してきたという事実があって、その排他的支配が社会通念によって承認されて権利化したものをいう。主にかんがい用水であるが、飲水使用等にもある。

幹川流路延長 カンセンリュウロエンチョウ
 河川の本川(流)の長さをいい、水源から河口に至るまでの総延長。豊川の幹線流路延長は77km。

基準地点 キジュンチテン
 治水または利水において計画の基準となる地点を基準地点という。豊川では石田地点が基準地点とされている。

基本高水流量 キホンコウスイリュウリョウ
 洪水処理計画を策定する上で基本となるハイドログラフを基本高水といい、計画規模に対応した計画降雨もしくは計画流量を基に、既往洪水、計画対象施設の性質等を総合的に考慮して決定される。なお、基準地点における基本高水のピーク流量を基本高水流量という。豊川水系では、平成11年12月策定の河川整備基本方針において、基準地点石田における基本高水流量を7,100m3/sと定めている。

許可水利権 キョカスイリケン
 河川法第23条において、「河川の流水を占用しようとする者は、建設省令でさだめるところにより、河川管理者の許可を受けなければならない。」とされており、この規定により許可された流水の占用の権利を許可水利権という。

計画横断形 ケイカクオウダンケイ
 計画高水流量が流下できるように定められる計画河道の基本的な横断面形状。小河川や扇状地河川では単断面が、大河川では複断面が選ばれることが多い。計画横断形は河床を平坦に設定することが多いが、河道湾曲部や砂州のある河道では河床は平坦にならない。

計画高水位 ケイカクコウスイイ
 治水計画で基本となる洪水の水位であり、既往の災害の実績等から河川毎に定められており、計画高水流量をこの水位以下で流すことができるよう河道計画を策定する。ハイ・ウォター(・レベル)ということもある。図面上で、H.W.LまたはP.H.W.Lと表示される。

計画高水流量 ケイカクコウスイリュウリョウ
 洪水処理計画のための河川改修計画を立てる際に基礎とする流量であり、基本高水流量を地形条件、他の目的との調整、経済便益等を配慮しながら、河道と洪水調節ダム等に配分した後の河道で流すべき計画流量を言う。

減水深 ゲンスイシン
 水田において蒸発散量と浸透量の和が一定時間(通常24時間)中にどれほどになるかを水深(ミリメートル)で示したものをいう。

工業用水 コウギョウヨウスイ
 製品の製造、加工等のために使用される水。冷却水、製品処理・洗浄用水、温調用水、ボイラー用水、原料用水等が含まれる。

工事実施基本計画 コウジジッシキホンケイカク
 昭和39年に制定された河川法に基づき、各水系毎に決定された計画。平成9年の河川法改正により「河川整備基本方針」と「河川整備計画」を策定する手続きに改められた。

高水敷 コウスイシキ
 低水時と高水時の流路を分けている複断面河道において、洪水を流す河道部分。低水と高水の差が大きいわが国の河川によく採用されている。

洪水調節 コウズイチョウセツ
 ダム、湖沼、遊水池などによって洪水を計画的に貯留し、洪水流量を低減させる洪水処理方式である。ダム等による洪水調節方式は、堤防、河道拡幅、河道浚渫等の河道改修方式が洪水疎通能力を高めることを目的にするのに対し、ダム等に洪水を一時的に貯留して流量を低減させるという点で対照的な洪水処理施設である。我が国の河川は一般的に勾配が急で、洪水時には急激に流量が増大するが、ピーク時の流量は短時間しか続かず、ピーク時の総流量は比較的少ないことが多い。このためピーク時の流量をダムに貯留することにより、比較的少ない洪水調節容量で大きな洪水流量低減効果が得られるので、河道改修方式と組み合わせることにより有効な洪水処理方式となる。

洪水吐き コウズイバキ
 ダムに流入した洪水流量を安全にダム下流の河道に流下させるため、ダムに設けられる放流設備である。

護岸 ゴガン
 河川の堤防や高水敷が流水、雨水、波等の作用により浸食されないよう、堤防表面や河岸にコンクリートブロックや自然石を張ったり、蛇かごや布団かごを設置すること。その構造物自身をさすこともある。

サーチャージ水位 サーチャージスイイ
 ダムの計画において、洪水時にダムによって一時的に貯留することとした流水の最高水位で、ダムの非越流部の直上流部におけるもの。洪水調節を目的に含むダムでは、洪水防御計画における基本高水に対して、必要な洪水調節容量を確保できる水位である。

三角州 サンカクス
 海や湖の河口部に河川が搬出した砂泥が堆積して作るきわめて低平な地形。デルタともいう。

自然調節方式 シゼンチョウセツホウシキ
 ダムによる洪水調節の方式であり、人為的な操作を伴わないもの。一般には、調節ゲートのない放流管または越流堤により放流量が規定され、洪水調節が自然に行われる。一定率一定量調節方式とともにもっとも一般的な洪水調節方式である。

取水制限 シュスイセイゲン
1.水利使用の許可の条件の一つであり、河川の流量が正常流量その他基準地点における一定流量(取水制限流量という)を越える場合のみその超える部分の範囲内において取水できる旨の制限を加えることをいう。
2.渇水時において、関係利水者間の調整等に基づき、河川からの取水量を減少させることをいう。

需要量 ジュヨウリョウ
 利水地域が水道用水や工業用水、農業用水などとして必要としている水量。
樹林帯 ジュリンタイ
河川或いはダム貯水池に沿って存在する帯状の樹木群(河畔林、ダム湖畔林)のうち、堤防の破堤の防止や氾濫被害軽減の機能、或いはダム貯水池の堆砂の防止や貯留水の汚濁の防止の機能をもつ河川管理施設。

常時満水位 ジョウジマンスイイ
 ダムの計画において、非洪水時に貯留することとした流水の最高の水位で、ダムの非越流部の直上流部におけるもの。なお、この水位は、利水目的で貯留される各種容量、死水容量、堆砂容量の組合せで決まる貯水池容量に対応する貯水池の水位である。

水系 スイケイ
 一般的に、同一流域内にあって、共通の河口を持つすべての流路網。この水系を地形図において平面的な配置で示すと一般に樹木の枝のような形状をとる。

水源かん{涵}養林 スイゲンカンヨウリン
 降水を樹冠で受け、樹幹に沿って流し、土壌で吸収して、下流への流出を遅らせる機能を持った林。

水質 スイシツ
 種々な目的に利用するための適合性の判定の基礎としての水の性質。物理的、科学的、生物学的及び細菌学的な性質を表す種々な指標によって評価する。水利用の適否、人間の健康への影響、生態系への影響は水質により定まるので、環境基準及び排水基準が設けられている。

水制 スイセイ
 普段の川筋(低水路)を安定させることや、洪水時に流水を川岸や堤防に衝突しないように河の中央部に追いやり、堤防沿いに土砂を沈殿させて高水敷きを造成することなどを目的に、川岸・堤防から河の中心部に向けて突出させて設けられる工作物。河道法線に平行な水制を縦工、直角なものを横工という。

水道用水 スイドウヨウスイ
 水道用水は、飲料水、入浴、洗濯等の生活用水、事務所、商業施設、病院、公共施設等の都市活動等で使用される。

水利権 スイリケン
 水を使用する権利。歴史的、社会的に発生した権利であり、現在では、河川法第23条で河川の流水の占用権を建設省令によって認められたものを許可水利権といい、それ以前において認められていたものは慣行水利権という。用水権、水利使用権、流水使用権、流水占用権ともいう。

制限流量 セイゲンリュウリョウ
 水利使用許可条件の一つであり、河川からの取水やダムへの貯留により、その地点より下流の河川環境の保全や他の水利使用に支障を与えないよう設定する流量。
 河川からの取水やダムへの貯留においては、河川流量がこの制限流量を超える場合のみ、その超える範囲内において取水や貯留ができ、取水量が不足する分はダム等の施設から補給を受ける必要がある。

正常流量 セイジョウリュウリョウ
 正常流量とは、河川の流水の正常な機能を維持するために必要な流量のことであり、舟運、漁業、景観、塩害防止、河口閉塞防止、河川管理施設の保護、地下水位の維持、動植物の保存、流水の清潔の保持等を総合的に考慮し、渇水時において維持すべきであるとして定められた流量(河川維持流量)およびそれが定められた地点より下流における流水の占用のために必要な流量の双方を満足する流量であって、適正な河川管理のために定めるものをいう。 扇状地 センジョウチ
 河川が山間部から平野部に出る場所に形成されるもので、谷の出口を扇頂(頂点)として扇状に発達する。主に砂礫からなる半円錐形の堆積地形。砂礫円錐ともいう。

堆砂 タイシャ
 自然の河川では土砂も水の流れに伴って流送されているが、ダムの建設によってこの過程に影響を及ぼすことがある。ダムによって貯留堆積されることとなった土砂を堆砂という。ただし、ダム管理上「堆砂量」という場合、総貯水容量内に堆積したもののみを特に指す場合がある。ダムの建設にあっては、通常100年間の堆砂量を予測し、あらかじめダム計画の中に組み込んでいる。

高潮(堤防) タカシオ(テイボウ)
 高潮とは、強風や気圧の急変などの気象上の原因で港や湾の海水面が著しく高まる現象をいい、高潮堤防は高潮に備えて通常より強化された堤防。

濁水 ダクスイ
 洪水時等河川に流れ込む水が周辺の土壌を洗い流すため非常に濁度の高い水となる状態。浄水場では薬注量を濁度の変化に対応させる必要があり、成層時の貯水池では流入水と密度が同じ水深に濁った水が流れ込む。

段丘 ダンキュウ
 過去の河川の河道が平坦面として現河床より高い位置に一段あるいは数段残されてるものをいう。平坦面は岩盤で構成されている場合もあるが、砂礫をのせている場合が多い。なお、このような河岸段丘のほかに、海岸に形成された海岸段丘がある。

治水安全度 チスイアンゼンド
河川が、何年に一度の割合で生じる洪水に対してまでは安全であるかという指標。

治水容量 チスイヨウリョウ
 洪水調節計画で対象としているダム地点における計画高水(ハイドログラフ)のピーク流量を所定の調節方式でカットして得られる容量に、通常2割程度の余裕を見込んだ容量。必要洪水調節容量ともいう。

中央構造線 チュウオウコウゾウセン
 日本列島の中央部から九州に至る大断層線。片麻岩類(領家変成岩)と結晶片岩類(三波川変成岩)の断層の境界をなす構造線。諏訪湖の西から天竜川の東側に沿い、豊川の谷を通って紀伊半島に入り、四国から九州に及ぶ。これより北側を内帯、南側を外帯という。

直轄管理区間 チョッカツカンリクカン
 管理の一部が都道府県知事に委任されている区間(指定区間)を除く区間であり、国またはその出先機関が直接管理に当たっている。指定区間外区間ともいう。

堤防 テイボウ
 流水を一定の流路内に制限し、氾濫を防ぐことを目的として主に土で築造される工作物。

天端(高・幅) テンバ(ダカ・ハバ)
 堤防などの堤頂面を天端といい、東京湾平均海面高(T.P)を基準とした天端の標高を表したものを天端高、幅員を天端幅という。

頭首工 トウシュコウ
 湖沼・河川からかんがい用水を取水するために、幹線水管の頭部に設けるいっさいの施設を言う。普通は、堰、取水ゲート、土砂吐きの三つを総称する。

特殊堤 トクシュテイ
 堤防に要求される特殊の目的に応じて特別の構造を持つものを普通の土砂堤防と区別して特殊堤と呼ぶ。胸壁堤、石積堤、越流堤、締切堤などがあり、コンクリートや石積を用い、矢板を打ったり、根固工を施す。

特定種 トクテイシュ
 豊川では、「河川水辺の国勢調査」実施の参考とするために以下の文献に記載のあるものを整理し「特定種」としている。

魚介類
・国、都道府県、市町村指定の天然記念物
・「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(以下  「種の保存法」という)の国内希少野生動植物種及び緊急指定種
・「魚類版レッドリスト」掲載種
・「日本の絶滅のおそれのある野生生物−レッドデータブック」(環境庁)(以下RDB(レッドデータブック)という)掲載種
・自然環境保全調査(第1回)(以下「第1回緑の国勢調査」という)の「すぐれた自然」調査対象種
・自然環境保全基礎調査(第2回)(以下「第2回緑の国勢調査」という)の「日本の重要な淡水魚」指定種
底生動物
・国、都道府県、市町村指定の天然記念物
・種の保存法の国内希少野生動植物種及び緊急指定種
・RDB(レッドデータブック)掲載種
・第1回緑の国勢調査の「すぐれた自然」調査対象種
・第2回緑の国勢調査の「日本の重要な昆虫類」における指標昆虫及び特定昆虫
植 物 ・国、都道府県、市町村指定の天然記念物
・種の保存法の国内希少野生動植物種及び緊急指定種
・第1回緑の国勢調査の「すぐれた自然」調査対象種
・第2回緑の国勢調査の「日本の重要な植物群落」における特定植物群落
・第3回緑の国勢調査の「日本の重要な植物群落?」における特定植物群落
・「植物版レッドリスト」掲載種
・「我が国における保護上重要な植物種の現状」(我が国における保護上重要な植物種及び群落関する研究会)(植物版レッドデータブック)掲載種
・「植物からのSOS−愛知県の絶滅危惧植物」掲載種
・自然公園法の指定植物(特別地域)
鳥 類 ・国、都道府県、市町村指定の天然記念物
・種の保存法の国内希少野生動植物種及び緊急指定種
・「鳥類版レッドリスト」掲載種
・RDB(レッドデータブック)掲載種
・第1回緑の国勢調査の「すぐれた自然」調査対象種
・第2回緑の国勢調査における稀少種
小動物(両生類・は虫類・ほ乳類) ・国、都道府県、市町村指定の天然記念物
・種の保存法の国内希少野生動植物種及び緊急指定種
・「両生類・爬虫類レッドリスト」掲載種
・RDB(レッドデータブック)掲載種
・第1回緑の国勢調査の「すぐれた自然」調査対象種
・第2回緑の国勢調査の「日本の重要な両生類・は虫類」指定種
陸上昆虫 ・国、都道府県、市町村指定の天然記念物
・種の保存法の国内希少野生動植物種及び緊急指定種
・RDB(レッドデータブック)掲載種
・第1回緑の国勢調査の「すぐれた自然」調査対象種
・第2回緑の国勢調査の「日本の重要な昆虫類」指標昆虫及び特定昆虫
都市用水 トシヨウスイ
 水道用水と工業用水を総称して都市用水という。なお、都市部における事務所、宿泊施設、官公庁、商業施設、病院、公共施設等における種々の都市活動で使用される水は、都市活動用水と呼ばれ、水道用水の用途の一部。

内水 ナイスイ
 本川の流水を外水と呼ぶのに対する、堤防に囲まれた堤内地の流水の呼称。

内水氾濫 ナイスイハンラン
 洪水時に本川水位が上昇し、内水の排除が困難になって生じる湛水のこと。洪水が長引き湛水深が大きくなると浸水による被害が発生する。その被害は、本川の破堤氾濫による災害に比べ、人命の損傷を伴うことは少ないが、発生頻度が高い。

根固 ネガタメ
 水、泥流や波浪による洗堀から河床や堤防の基礎部などを防護すること。根固めのための構造物を根固工といい、捨石工、寄石工、沈床工、かご工等が用いられるが、最近はコンクリートブロックを使った沈床工や層積み工、乱積み工が多い。

年間降水量 ネンカンコウスイリョウ
 降水量とは雨や雪などとして降った水の量をいい、単位は水の深さ(mm)で表す。その1年間の降水量の合計を年間降水量という。

年超過確率
 ネンチョウカカクリツ
 水位・流量・降水量等の水文量について、ある値を超える値の生起する確率が何年に1回であるか、各年にとっては何分の1であるかの値。

破堤(決壊) ハテイ(ケッカイ)
 洪水などの作用によって堤防が破壊されること。破堤は原因によって以下のように大別される。?越水によるもの ?A水漏れによるもの ?法崩れによるもの ?C水圧によって押し抜かれる場合 ?D川表の法先の洗掘から始まるもの。破堤(決壊)は堤防の全部の損壊を意味する用語であり、堤防の部分的な浸食や法崩れは欠壊といい、区別する。

腹付け(盛土) ハラヅケ(モリド)
 傾斜地盤や既設盛土法面に添土して設ける盛土。段切り等により既設盛土と一体化を図るように施工する。堤防の堤外、堤内、両面の腹付けをそれぞれ表腹付け、裏腹付け、両腹付けという。

はん{氾}濫原
 ハンランゲン
 洪水時に、はん濫水に覆われる川の両側の、比較的平坦で低い土地。地盤の隆起や河床の低下によって、現在は洪水時でも覆われなくなった土地もある。わが国では堤防等によって自然状態のはん濫原はほとんどみられない。

BOD
 ビーオーディー
 生物化学的酸素要求量。好気性微生物の増殖および呼吸作用により、水中の有機物質が酸化分解される(自浄作用)とともに溶存酸素が消費される。この自浄作用の過程で消費される酸素量がBODである。BODは20℃で5日間に消費される酸素量を標準としている。BOD値が高くなると、分解性の有機物(その他還元性の無機物)が多いことを示し、水中の溶存酸素(DO)は減少しやすく、水生生物に悪影響を与える。さらにBDO値が高くなるとDOがなくなり、嫌気性分解が起こり、メタン、硫化水素などが発生する。

水環境 ミズカンキョウ
 水を構成要素の中心とした環境の総称。大気や土壌など他の環境メディアと比較して、水は汚濁物の滞留、移送、物質変化と生態系の関係が理解しやすく、また景観文化的な表現も豊かであることから、環境の快適性を評価する重要な対象になっている。

水環境管理計画 ミズカンキョウカンリケイカク
 水量、水質の管理目標とその管理計画及び施策に係わる事業計画を骨子として、環境管理基本計画による水環境の方針を踏まえ、水環境の管理及び整備のための具体的な計画のこと。

水資源開発 ミズシゲンカイハツ
 水の貯留や用途の振り替え、関連施設の効率的な運用により、新たに利用可能な水量を開発すること。近年、ダム建設適地の不足や社会的背景による工期と工事費の増大から、水資源開発手法の多様化が進められている。

水資源開発基本計画 ミズシゲンカイハツキホンケイカク
 水資源開発促進法において指定された水資源開発水系に係わる地域について、?水の用途別の需要の見直し及び供給の目標、?供給の目的を達成するため必要な施設の建設に関する基本的な事項、及び、?その他水資源の総合的な開発及び利用の合理化に関する重要事項を記載した計画。通称「フルプラン」と呼ばれており、内閣総理大臣は、水資源開発水系を指定したときは、当該水系に係る水資源開発基本計画を決定しなければならないものとされている。

水資源開発水系 ミズシゲンカイハツスイケイ
 産業の開発または発展及び都市人口の増加に伴い、用水を必要とする地域に対する水の供給を確保するため、水資源の総合的な開発及び利用の合理化を促進する必要があるとして、水資源開発促進法において指定された水系であり、水資源開発基本計画(フルプラン)が策定される。現在、利根川、荒川、木曽川、豊川、淀川、吉野川、筑後川の7水系が指定されている。

有効雨量
 ユウコウウリョウ
 耕地に降った雨のうち、作物の生育に有効に利用される雨量。

利水安全度 リスイアンゼンド
 利水安全度とは、河川水を利用する場合における渇水に対する取水の安全性を示す指標であり、一般に何年に1度の規模の渇水に対してまで安定的に取水可能かを意味する。我が国ではダム等水資源開発施設の計画にあたっては、一般におおむね10年に1回程度発生すると想定される規模の渇水を対象に安定した取水が行えるよう計画されている。

利水施設 リスイシセツ
 水道用水や工業用水、農業用水、発電等を利用又は行うためにつくられた施設。

利水容量 リスイヨウリョウ
 利水計画に基づいて貯水池に設定される用水補給のための容量。

流域(流域面積)
 リュウイキ(リュウイキメンセキ)
 ある河川の流水の供給源となる降水の降下範囲。単に流域もしくは集水区域ともいい、その面積を流域面積という。上流山地においては、一河川の流域と他河川のそれとは山脈によって区画され、これを分水界と呼んでいる。豊川水系の流域面積は724km2

流水の正常な機能の維持 リュウスイノセイジョウナキノウノイジ
 既得かんがい用水等の確保、舟運、漁業、観光、塩害防止、地下水位の維持、河口閉塞の防止、河川管理施設の保護、動植物の保護、流水の清潔の保持などの機能を維持すること。

流量配分 リュウリョウハイブン
 基本高水流量を河道やダム、放水路、遊水池等、各種洪水処理施設に分配すること。

冷水現象 レイスイゲンショウ
 ダム貯水池が築造されることにより、ダム下流の河川水温が貯水池の出現する以前に比べ低下すること。水温成層が貯水池内に形成され、放流口が中、底層の場合、放流水は流入水より水温が低くなることとなる。

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