バスで現地に移動する頃になると雨は強くなり、新宮川水系の水は濁って増水していたため、道路沿いから砂防施設を見学しました。唐山沢砂防林は、遊水池と樹林帯によって土砂が下流に流れ出にくくすることと、緑豊かな環境、自然と一体となった空間づくりを目的に、平成8年度から工事が進められてきました。
この場所は、以前は出水時に新宮川と支川の流れが当たって荒れやすい場所でしたが、工事によって流れを分離し、さらに川幅を広くすることによって土砂が貯まりやすく、下流に流れ出にくくしました。また、景観に配慮して、砂防堰堤の堤体表面に間伐材を貼って修景しました。
地元の方もこの様子についてはご存じなかったらしく、「こうなっていたのか」と感心しておられました。