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■ イベント名  三峰川サマーピクニック:三峰川被災地見学ツアー
■ 場   所  伊那市長谷(バス、徒歩移動)
■ 日   時  2011年7月24日(日) 10:00〜14:00

浦公民館からツアーに出発  今年の三峰川サマーピクニックでは、三六災害から50年の特別イベントとして、自然災害の実態を再認識する「三峰川被災地見学ツアー」がおこなわれました。 主な見学場所は三六災害で被災した奥浦集落および戸草集落の跡地周辺です。




 
浦公民館からツアーに出発     

かつての奥浦集落へとつづく道  当日はさわやかな天候に恵まれ、午前10時に南アルプス公園(伊那市長谷溝口)で開会し、約30名がツアーに出発しました。 案内役を努めたひとり、中山晶計さん(伊那市長谷支所長)によると、最盛期の浦集落には70戸ほどの民家があり、昭和43年までは学校(伊那里村奥浦分校)もあったそうです。

 
かつての奥浦集落へとつづく道  

 浦の集落のひとつ、奥浦は国有林からの木材生産を中心に24戸が生活していました。 奥浦集落の跡地 しかし、三六災害によって集落のすぐ下の土地が地すべりを起こしたため、やむなく全戸が移転し、約300年の歴史を閉じました。 また、三峰川沿いにあった戸草集落では全4戸が流出しました。 集落跡地には木が大きく茂り、わずかに残る石垣や、竹・クルミ・クワなどの人が植えた植物に当時の面影をみることができました。
奥浦集落の跡地           

残存する竹はかつて人が植えたもの  この他、奥浦の下で現在も続く地すべりや三六災害で流出した森林鉄道の軌道跡等を巡って、午後2時にツアーは終了しました。
 今回のツアーで三六災害当時の三峰川上流域での様々な出来事を知ることができました。参加者の中には奥浦出身の方もいて、なつかしそうに当時を思い起こす姿が印象的でした。
  残存する竹はかつて人が植えたもの