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■ イベント名  三六災害の映像をみる
■ 場   所  飯田市美術博物館 2階講堂
■ 日   時  2011年6月26日(日) 13:30〜15:30

上映会のようす  飯田市美術博物館では、6月14日から7月3日の特別陳列「三六災害50年―伊那谷を襲った大水害をふり返る―」に合わせて、 一般の方を対象に無料の上映会を行ないました。




 
 上映会のようす

 上映した映像は、『三六災害から50年 よみがえった伊那谷〜そして今』、 三六災害から50年の上映 『伊那谷の大水害〜昭和36年6月 梅雨前線大豪雨記録〜』、 『水害地を行く〜三六災害の記録〜』の三本で、未公開だった災害当時の映像を含む貴重なものばかりでした。
 北澤秋司信州大学名誉教授が企画し、今年6月に完成した『三六災害から50年』は、三六災害の特徴や被害状況、 その後の復興に至るまでが簡潔にまとめられ、インタビューやナレーションによってわかりやすく作られていました。  
三六災害から50年の上映

伊那谷の大水害の上映  『伊那谷の大水害』は、飯田市上郷の故長沼計司さんが災害発生から4日間にわたって精力的に撮影した映像で、 冠水した民家や田畑、橋脚にせまる天竜川のようすが生々しく映っていました。
 『水害地を行く』は、飯田市立中央図書館所蔵の映像を編集したもので、堆積した砂泥の処理など復旧の大変さが伝わってきました。  
伊那谷の大水害の上映

学芸員による解説  上映会の後は、同館学芸員による自然現象としての三六災害についての解説がありました。地質や地形からみると、 伊那谷は降雨に伴う災害が起こりやすいようです。特に、急傾斜地ではがけ崩れが、山麓部では土石流が、 低地では河川の氾濫や砂泥の堆積などが生じるとのこと。 「私たちの住んでいる土地をよく知り、自然の猛威に備えましょう」との言葉が身にしみました。
学芸員による解説