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■ イベント名
三六災害を語り継ぐ 〜三六災から50年〜
■ 場 所
松尾公民館講座室(飯田市)
■ 日 時
2011年6月18日(土) 14:30〜16:40
会場の松尾公民館には100名以上が集まり、急きょ席を増やして開会しました。
満席となった会場
冒頭の牧野飯田市長よりご挨拶があり、ご自身と松尾における三六災との関わりが深いことや、市の防災行政などについて紹介がありました。
牧野飯田市長のあいさつ
続いて、伊那谷における自然災害研究の第一人者である松島信幸先生(飯田市美術博物館顧問)より「三六災で飯田の受けた被害〜松尾地区における状況〜」と題した基調講演がありました。
まず、三六災害の特徴を4つのタイプに区分し、それぞれの特徴を当時の写真や先生の取材に基づく被災者の情報によって克明に紹介いただきました。 松尾地区は「天竜川洪水氾濫原」のタイプであり、支川の松川の流入や、弁天・水神橋付近・鵞流峡など狭まった地形が要因となって氾濫がヒョウタン型になること、さらに狭窄部を抜けた水は竜西側に広がることを教えていただきました。
松尾地区の災害状況を解説される松島先生
つづいて、三六災体験者発表では、松尾での災害状況と復興に関して2名の方から体験談がありました。松尾で被災された塩澤さんは、家が流され行くあてのない中で、
見ず知らずの方から住居の提供を受けた一節を紹介され、「人の情に泣け、人の助けにありがたさを感じた」との熱弁を通じて、会場にも共助の大切さが伝わりました。
飯田市の後藤主査からは防災ハザードマップの紹介と、防災に最低限必要な「懐中電灯とラジオの準備」と 「早めの警戒と早めの避難」について解りやすく説明していただきました。
三六災体験者発表(塩澤 勉 氏)
また、会場1階には松尾地区での三六災害時の写真が展示され、当時を思い起こす来場者の姿がありました。
災害時写真の展示