「三六災害を語るリレー座談会」は、前回会場の飯島町(5/23)から今回の中川村にリレーされ、開催されました。
当日は梅雨前線による雨の中にもかかわらず、
会場の中川文化センターには80名ほどの参加者が来場し、会場は満席となりました。
北澤秋司先生の「三六災害の特徴を知りその教訓を伝承する」と題した講演では、近くの生田中学校への赴任当時に被災された三六災害の様子や、
教え子との災害時のやりとりなどを克明に紹介いただき、被災時の緊迫感が伝わりました。また、生田花崗岩は崩れやすいことや、
「生田の地形にはたまげた」様子、災害は本家より下部に位置した別家で多かったことから「別家災害」だったなど、
この地域の災害の特性を解りやすく解説いただきました。
災害体験談では、三六災害によって集団移住を余儀なくされた四徳集落で被災された方による生々しい被災体験談や、
災害によってふるさとを失った人々の心境を語っていただきました。特に「心のふるさとは生きている」の言葉に会場は深く感銘を受けました。
この他にも伊那建設事務所の防災情報や記念DVDの放映があり、さいごに意見交換のまとめとして、
ハザードマップなどによる避難場所や避難ルートの確認、災害に関連する情報を常に確認、育樹により災害にない山を目指すなどの提言をまとめ、
盛況のうちに閉会しました。
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中川村の災害時写真展 中川村の災害と
水にまつわるマップ

北澤秋司先生の講演

災害体験談「三六災害を語る」
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