事務所関連情報
こまくさ通信 第4号(飯島いいものつくろう会 報告会)
「つくろう会」が報告会と講演会を開催
「飯島いいものつくろう会」(こまくさ通信第2号参照)は去る2月19日、駒ヶ根市「アイパル伊南」において、今年度のまとめの会を行いました。当日は、施工業者と飯島砂防出張所職員の他、天竜川上流河川事務所及び三峰川・小渋川・遠山川の各砂防出張所の職員を合わせ総勢70名が参加。「飯島いいものつくろう会」の4グループの成果報告と天竜川上流河川事務所の三上幸三所長による「砂防技術講演会」を開催しました。
各グループ課題の報告では、現場施工を担当している人でないと思いつかない新たなアイデアが提案され、なかには仕様書やマニュアルとして活かせるのではないかと思われるものもあります。また、発注者に対し設計・積算上の改善事項が何点か提案されました。今後、調整していきたいと考えています。
「飯島いいものつくろう会」の取り組みや検討結果などについて、ご意見、ご質問がありましたらお寄せ願います。
(飯島砂防出張所 青島)
各グループ課題の発表状況
質疑応答により、議論が深まる
発表状況
| 発表課題名 | 要 旨 |
|---|---|
| コンクリートのクラック防止策 | 床固工の施工現場で実際に発生した貫通クラックの事例紹介とクラック発生の原因を推定。 コンクリートは暑中に打設されており、温度ひび割れを抑制する対策を整理。また、温度応力解析を試み、温度ひび割れの発生を検証した。 |
| 電子納品要領(案)について | 平成16年度より全ての工事が電子納品対象となるのを受け、関係ガイドライン・運用等の確認と電子納品を行う上での留意事項を整理した。特に、電子納品に使用するハード、ソフトの適用年度、適用バージョン等について発注側と事前協議を良く行っておくことが肝要。(なお、電子納品と紙納品の二重提出の現在、発注側へ効率化を要望) |
| 転石据付・設置 | 転石の設置(転石の上部がコンクリート面から露出)と据付(コンクリート中に埋設)について、設計・施工に関するマニュアルがない中で、独自のアイデアを提案。 また発注側に対し、転石の「設置」におけるコンクリート量の設計積算の見直し等を提案。 |
| 巨石・転石 斜路・常水路工 | 飯島出張所管内の斜路、常水路の施工事例を調査し、巨石の並べ方、勾配、巨石の粗密などの実態を整理の上、評価した。 結果、「斜路工の巨石は、美観上は石を縦に配列し乱した方が自然のイメージがある」「常水路の巨石は、魚の待避所を作るため、高い位置の石は下流側に傾ける」など多くの知見を得た。 |
天上三上所長の砂防技術講演
三上天上所長の講演要旨
- 堰堤等のハード整備に代えて、森林の洪水緩和機能に期待したらどうかとの意見があるが、森林のいわゆるスポンジ効果は中小洪水時までで、大雨の時にはその効果はない。森林の占有面積も経年的にさほど変化もしておらず、その考えははなはだ疑問。
- 砂防施設等の社会資本整備は、その土地にふさわしいものを(空間軸)、歴史を踏まえ将来を見据え(時間軸)、そこに住んでいるみんなのために(社会軸)行うことが大切。
- 私は本省防災課で災害査定を担当していた。護岸でも道路のり面工でも断面図の設計が大切。例えばのり面対策では、のり面の安定勾配確保や表面水・地下水の処理、のり面の劣化を防ぐ緑化対策等がポイント。
- 世間では公共事業のあり方が議論されているが、「つくろう会」の皆さんと私たち発注側の職員は、大切な事業をしていることを自負し、元気を出してみんなでいいものを作りましょう。