藤前干潟(庄内川・新川河口干潟含む) ラムサール条約に登録
藤前干潟・庄内川・新川河口干潟は、名古屋都市圏を流れる庄内川・新川・日光川の河口部に位置し、国内最大級のシギ・チドリ類渡来地で、渡り中継地として国際的に重要な湿地とされています。この貴重な環境の保全にあたり、藤前干潟のラムサール条約への登録に向けて、国設鳥獣保護区の設定・特別保護地区の指定が行われました。
そして、その特別保護地区について、ラムサール条約に規定する湿地として指定された後、平成14年11月18日バレンシア(スペイン)における第8回締約国会議にて、「国際的に重要な湿地」としてラムサール条約に登録されました。
平成14年10月3日 鳥獣保護区等の告示内容
国設鳥獣保護区 | 特別保護地区(ラムサール条約登録湿地) | |
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設定区分 | 集団渡来地の保護区 | 集団渡来地の保護区 |
面積 | 770ヘクタール | 323ヘクタール |
期間 | 平成14年11月1日~平成24年10月31日 | 平成14年11月1日~平成24年10月31日 |
藤前干潟のラムサール条約登録湿地としての該当基準
登録湿地の8つの基準(いずれかを満たせば資質があるとされる)のうち次の4つを満たしている。
- 絶滅のおそれのある種が定期的に利用
・ ・ カラフトアオアシシギ(絶滅危惧IA類)、サンカノゴイ、ツクシガモ、セイタカシギ(絶滅危惧ⅠB類)など - シギ・チドリ類の中継地として、ライフサイクル上の重要な段階を支えている。
- シギ・チドリ類をはじめ2万羽を超える水鳥を定期的に支えている。
- ダイゼン、ハマシギなどシギ・チドリ類7種について、東アジア地域個体群の個体数の1%以上を定期的に支えている。
ラムサール条約
1971年、イランのラムサールという町で、水鳥と湿地に関する国際会議が開催され、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」という名の条約が採択されました。この条約が、開催地の名前にちなみ「ラムサール条約」と一般に呼ばれています。
この条約は、容易に破壊されやすい重要な湿地を、世界各国が保全することを目的とした条約です。