地域ぐるみで本格的な訓練
平成22年7月17日(土)、これから台風や集中豪雨のシーズンを迎えるにあたり、名古屋市北区川中学区の方々の水害に対する備えと、いっそうの防災意識
の高揚を図ることを目的として、川中学区防災安心まちづくり委員会主催による「川中学区水防災訓練」が開催されました。
消防団や防災連合会など地域の団体をはじめ、小学校、PTA、自治体、NPO法人などが一丸となって協力し、夜は川中小学校体育館で宿泊所体験するな
ど、本格的な訓練となりました。
防災のノウハウを体験する
夏休み直前3連休の初日、1泊2日のスケジュールに約200名の方々が参加し、川中小学校体育館を拠点として、防災マップ作成のための「まち歩き」、川
の
流れや水防を知るための「川遊び体験」、大鍋で大量に作る「炊き出し訓練」、体育館で泊まる「避難所体験」などを体験しました。ご年配の方から赤ちゃん連
れまで、地域住民が家族いっしょに参加され、あたかも本番さながらの雰囲気です。
「まち歩き」は、危険箇所の確認や、避難所として適切と思われる高台の地点を中心に地域をまわり、防災マップを作りました。
庄内川河川事務所が準備指導にあたった「川遊び体験」は、前日までの降雨の影響で矢田川の水位状況から実際に川に入るのは不適と判断され、矢田川の川辺での説明と庄内川河川事
務所災害対策室、名古屋市福徳ポンプ所視察となりました。
職員による災害対策室の説明
ポンプ所見学
「炊き出し訓練」では豚汁200人分、梅干し入りご飯200人分を、ハソリという特殊大鍋で炊き上げます。ご飯は一人分の米と水と梅 干しを耐熱ビニール袋 に入れゴムで縛ってゆでます。「緊急時、大人数のご飯はこうやって炊くんですね、勉強になりました」と、そのノウハウに感心しきりでした。
大鍋で作る豚汁
特製梅干し入りご飯
夕方から夜にかけては、体育館で炊き出しを食べながら、今日の訓練の報告や防災の心得の話などに耳を傾けました。
体育館に集合した多勢の参加者
神野委員長の挨拶
川中小学校で宿泊体験
お疲れ様でした!
備えあれば安心のまち
今回の水防災訓練は地域や住民が一体となってできた、めったにない体験です。この貴重な体験から、万が一の備えに対する理解を深めていただけたのではないでしょうか。