庄内川河川事務所では、子どもたちと一緒に川に入って水生生物を捕獲したり、楽しく川の事を学習することで川への理解を深めるとともに、自分たちが捕獲した川に生息する水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感してもらう機会となるよう、小学校の「総合学習」を支援しています。
7月7日(火)には、宮前橋緑地前の矢田川河川敷きで、廿軒家小学校3年生95名の総合学習として、タモ網を使った水生生物捕獲(ガサガサ)及び水質調査等による学習を支援しました。
●開催場所: | 宮前橋緑地(矢田川右岸6.7km付近) |
●講 師: | 庄内川川ナビ歩こう会・代表 佐藤輝彦氏 |
矢田川の左岸及び右岸に分かれてタモ網を使った
水生生物捕獲(ガサガサ)を楽しむ子どもたち
≪川遊びを通して自然と触れ合う≫
空模様が心配される中、廿軒家小学校の3年生3クラスが引率の先生とともに、「宮前橋緑地前の矢田川河川敷き」にやって来ました。早速、子どもたちは、講師の佐藤さんからタモ網を使った水生生物の捕まえ方を教わり、バケツ係とタモ網係に分かれて挑戦。捕まえた水生生物は種名毎に水槽に分類した後、佐藤さんのわかりやすい説明を聞きながら、間近で観察してもらいました。また、透視度計を用いて水道水と河川の水との透視度を比較する透視度調査と、簡易水質調査として薬品を用いたパックテストによりpH(ピーエイチ)を測定する水質検査も行いました。さらに、3つの大タライに入れた大きなコイとフナ、ウナギに触れることができる「お魚タッチプール」は、子どもたちは大喜び、みんな積極的に魚の感触を体験しました。
活動途中には小雨が降り始めましたが、常に雨雲レーダーや上流の水位をチェックし、安全である事を確認しながら、活動をしました。
サポートとして参加いただいたPTAのみなさんには、「教室での授業参観とは違う子どもたちを見ることができ、とても良かったと思います。」「すごく楽しそうで、大人にも勉強になるお話が聞けて、いいですね。」との感想を聞くことができました。
会場となった宮前橋緑地(矢田川河川敷き)のの準備状況
サポートのみなさんに見守られながら河川敷きへ移動しました
庄内川河川事務所調査課 地域連携グループ長から
活動内容の説明を聞く子どもたち
タモ網による水生生物捕獲のやり方を説明する
講師の佐藤さん
「これ、何かな?」「やったー!」
「いっぱいとれた」みんなとても楽しそう
簡易水質調査(パックテスト)で矢田川の河川水と水道の水を調査。
また、レモン水がアルカリ性か酸性かを一緒に調査してみました
捕まえた水生生物について
佐藤さんから説明をしてもらいました
婚姻色が出て美しい色に変化しているオイカワのオス
透視計をのぞいて水道水と川の水の透き通りの度合いを
自分の目で見比べてみました
一番人気を集めたお魚タッチプールでは、
大きなフナにやさしくタッチ
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平成27年7月7日(火) 曇りのち雨 気温25℃、水温22℃ 水質調査 pH7.5(パックテスト) COD(mg/L) 2.0(パックテスト) 透視度 80cm |
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捕れた生物(17種類) フナ、オイカワ、タモロコ、カダヤシ、ブルーギル、カマツカ、ドジョウ、ナマズ、ウキゴリ、ゴクラクハゼ、ヨシノボリ、ヌマエビ、テナガエビ、 ヤゴ、アメンボ、ウシガエル、コオイムシ |