「名駅地下街の浸水」タイムラインで命を救えるか ~「庄内川水防災フォーラム」を開催しました~

 2月18日(水)、名古屋市千種区にある今池ガスビル9階の今池ガスホールにおいて、「庄内川水防災フォーラム」を開催しました。
 近年、各所で集中豪雨による浸水災害が頻発しており、庄内川が決壊した場合には庄内川流域で最も資産の集中する名古屋駅周辺が浸水することが予想されていることから、地下街利用者に対して何ができるかを議論することを目的として開催したものです。中部圏の企業や行政の防災担当者、学生、一般の方々など約260名が参加しました。

≪開催概要≫

●日 時: 平成27年2月18日(水) 14:00~17:00
●主 催: 国土交通省中部地方整備局、国土交通省中部地方整備局 庄内川河川事務所
●協 力: 名古屋駅地区街づくり協議会、名古屋駅地区防火・防災管理協議会、一般社団法人中部地域づくり協会

≪プログラム≫

1. 主催者挨拶 国土交通省中部地方整備局長 八鍬  隆
2. 基調講演「アメリカ・ハリケーン『サンディ』の報告」
    国土交通省水管理・国土保全局 海岸室長 井上 智夫
3. パネルディスカッション
  コーディネーター NHK解説主幹 山﨑  登
  アドバイザー CeMI環境・防災研究所 副所長 松尾 一郎
  パネリスト 国土交通省中部地方整備局庄内川河川事務所長 髙橋 伸輔
    名古屋地方気象台長 内田 裕之
    名古屋市西消防署長・元名古屋市消防局防災室長 木全 誠一
    名古屋駅地区街づくり協議会 事務局長 藤井  修
    気象予報士 植木 奈緒子
  ゲスト出演 名古屋駅地区防火・防災管理協議会 幹事 松田  諭
    近鉄ビルサービス株式会社 田川  強
      (敬称略)

活動状況1
会場入口の受付に参加者が次々と来場

活動状況2
ロビーで注目を集めた近年の豪雨災害パネル展示

 国土交通省中部地方整備局の八鍬局長の主催者挨拶に続き、国土交通省水管理・国土保全局の井上海岸室長による基調講演「アメリカ・ハリケーン『サンディ』の報告」が行われました。

活動状況3
挨拶する国土交通省中部地方整備局
八鍬局長

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基調講演の国土交通省水管理・国土保全局
井上海岸室長

 パネルディスカッションでは、名古屋駅周辺の地下空間の浸水の予想や地下空間が浸水したらどうなるのか。名古屋市でのタイムラインの取り組みなどについてディスカッションしました。
 最後にコーディネーターの山崎氏は、「これまでの水害取材やパネリストの方々の発言から、次の点が重要であると感じている。
  ①これまでの水害において「たまたまうまくいった」という防災対策はひとつもなく、事前の準備が必要である。
  ②雨の災害は事前に対策ができるのが特徴。情報をきちんと生かすことができれば災害を減らすことができる。
 大都市名古屋でのタイムラインを活用した取組は非常に興味深い。これからの日本における防災対策の試金石になるだろう。」とまとめられました。

活動状況5

会場を埋め尽くした260名の参加者が熱心に聞き入ったパネルディスカッション

活動状況6
コーディネーターの山﨑登氏
活動状況7
アドバイザーの松尾一郎氏
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髙橋庄内川河川事務所長

活動状況9
内田裕之氏
活動状況10
木全誠一氏
活動状況11
藤井修氏

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植木奈緒子氏
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松田諭氏
活動状況14
田川強氏