土岐市土岐津町を流れる土岐川は、平成11年6月30日の梅雨前線豪雨により支川(伊野川、久尻川、辛沢川)において浸水被害が発生しました。土岐川本川も既往最高に迫る水位まで上昇するなど危険な状況となりました。その後、中央橋と永久橋に挟まれた区間には、川の水が増えた時に水の流れを弱めて堤防が壊れるのを防ぐ治水の伝統的河川工法である、『聖牛』(「せいぎゅう」又は「ひじりうし」と呼びます)が設置されました。この聖牛が、10年以上の年月を経て老朽化したため、このたび6基の聖牛が作り直されることとなり、11月5日(水)に、聖牛を紹介する現場見学会が開催されました。
当日は、近隣の土岐市立土岐津小学校の4年生80名と、沿川自治体関係者が参加。NHK岐阜放送局や地元のケーブルテレビ「おりべネットワーク(株)」、中日新聞社、毎日新聞社などの報道機関が取材に訪れ、河川工法伝承研究会(国土交通省OBで構成)のみなさんや、工事を行う丸栄工業(株)のみなさんから聖牛の役割や施工方法についての説明が行われました。
●日時: | 平成26年11月5日(水) 14時00分~15時00分 |
●場所: | 土岐市土岐津町土岐口 土岐川左岸 |
現場見学会の会場となった土岐川河川敷
奥に見えるのは永久橋
製作中の聖牛(治水の伝統的河川工法)
会場にやってきた土岐市立土岐津小学校
4年生の児童たち
司会進行役を務めた
庄内川河川事務所土岐川出張所・竹原所長
挨拶する
庄内川河川事務所・下家副所長
聖牛のしくみと役割について説明する
河川工法伝承研究会の杉浦さん
木の皮がついていると腐りやすいため
皮をはぐ皮はぎ作業にチャレンジ
丸栄工業(株)さんの指導で皮をはいだ杉の木を
鉄の番線で縛る作業にもチャレンジ
説明を聞いて作業を体験した後は
聖牛の製作現場に移動
しっかりと組まれている聖牛の実物を間近で見学
元気よく質問する児童たち
挨拶する庄内川河川事務所・白江管理課長
参加した沿川自治体関係者のみなさん