庄内川河川事務所では、子どもたちが川に入って生物をとったり、楽しく川を体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感してもらう機会として、小学校の「総合学習」を支援しています。
7月14日(月)は、廿軒家小学校3年生145名の総合学習が、宮前橋緑地前の矢田川河川敷で行われ、タモ網での水生生物捕獲や水質調査の支援を行いました。
●開催場所: | 宮前橋緑地(矢田川右岸6.8km付近) |
●協 力: | 庄内川川ナビ歩こう会・代表 佐藤輝彦氏 |
会場となった宮前橋緑地前の矢田川河川敷
タモ網を使っての水生生物捕獲を楽しむ子どもたち
≪身近な川での水生生物捕獲や水質調査を体験≫
引率の先生とPTAのみなさんに見守られて、廿軒家小学校の3年生4クラスが「宮前橋緑地」に到着しました。子どもたちは、決められた安全な範囲内での活動を約束してから、佐藤さんの指導を受け、バケツ係とタモ網係に分かれて水生生物とりに挑戦。捕まえた水生生物について、佐藤さんの楽しくてためになる説明に、子どもだけではなく、PTAのみなさんも興味深く聞き入っていました。また、透視度計を使って水道水と川の水の透視度を比較する透視度調査と、パックテストでpH(ピーエイチ)を測定する簡易水質検査も行いました。タライに入れた大きなコイとギンブナ、ミシシッピアカミミカメに触れることができる「お魚タッチ」も、子どもたちにはうれしい体験となりました。
宮前橋緑地を散歩コースにしているという近隣のご夫婦は、子どもたちの川遊び風景を見て「僕が子どもの頃は、上流にある瀬戸焼窯の影響で、白く濁った川でしたが、それでもよくこの川で泳いだものです。今は川もきれいになりましたが、普段は川遊びしている子どもを見ることはありませんね。今日は、子どもさんたちがイキイキと楽しそうで、思わず足を止めて見入ってしまいました。とても良い取り組みだと思いますね。」と語ってくださいました。サポートとして参加いただいたPTAのみなさんからは、「川が思ったよりきれいで楽しかった。」「何十年も近くに住んでいるのに、魚があんなにいるとは思わなかった。」「大人にも勉強になる、良い機会でした。」との感想を聞くことができました。
タモ網の使い方を説明する佐藤さんの話を静かに注目して聞く子どもたち
タモ網とバケツを持って川に向かう子どもたち
ロープを張りサポートの人たちに守られた
安全なスペースで活動しました
「いたいた捕まえたよ」「これ、何かな?」「見て見て!」あちこちで元気な声が飛び交いました
「ヌルヌルしてるね」「でかいね」
大きなコイにやさしくタッチ
タッチプールに用意された大きなミシシッピアカミミガメに
みんなびっくり!!
「矢田川にもアユはいるんだよ」
佐藤さんから捕まえた水生生物についていっぱい教わりました
パックテストの色の変化でアルカリ性と酸性を調べました
「川にゴミを出さない」 「子どもだけで川に入らない」
守ってほしい2つの約束を語る
庄内川河川事務所地域連携課・海野課長
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平成26年7月14日(月) 晴れ 気温31.5℃ 水温26℃ 水質調査 pH8.0(パックテスト) COD 12.0 (mg/L) (パックテスト) 透視度80cm |
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捕れた生物(18種類) コイ、フナ、オイカワ、メダカ、アユ、カマツカ、ドジョウ、シマドジョウ、ナマズ、ヨシノボリ、ヌマエビ、スジエビ、アメリカザリガニ、ヤゴ、 アメンボ、トノサマガエル、ウシガエル、ヒル |